外国文学の新刊が置いてあった平台の場所がいつの間にか、絵本のグッズ売り場になっていた
〇月〇日
池袋ジュンク堂の3階、外国文学の新刊が置いてあった平台の場所がいつの間にか、絵本のグッズ売り場になっていた。
〇月〇日
野田秀樹作・演出「正三角関係」(@東京芸術劇場)鑑賞。
「カラマーゾフの兄弟」を唐松族に置き換え、野田流に料理した舞台。拍手鳴り止まず。
出演は、松本潤、長澤まさみ、永山瑛太、竹中直人他。
舞台上、小うるさくはしゃぐ、池谷のぶえさんがよかった、と奥さんは言っていた。
〇月〇日
新刊「通り雨のように/ミッキーの薬屋」納品のため、中野ブロードウエイ3階にあるタコシェさんへ。
中野ブロードウェイは、足を運ぶたびに思うが、つくづくカオスだ。本屋にしろ、飲食店にしろ、コアな(オタクな)お店ばかりなのだ。
ニューウェーヴ/テクノポップファンにはおなじみの中野泰博さんのMECANOもある。
中野さんのインタヴューでの発言。
―― じゃあ逆に、そこそこ売れないものだけをそろえていると?
中野 インディーズの基本ですけど、売れると解散するか、(質が)落ちるんですよ。でも売れないバンドは、尺度がお金じゃないんで、赤字でもやるんです。すると3年後~4年後でも、売れたりするんですよ。
またこんな発言もある。
―― でもテクノでニューウェイブで頑固オヤジって難しくないですか?
中野 難しいですけど、僕の中には基準があるんで。うちの究極的な目標は、輸入盤に全部ライナーをつけることなんです。解説を。それに近いものがプライスカードに書いてあるコメントですね。見てもらえばわかると思うんですが、ほぼすべてのCDにコメントを付けています。
―― 昔は手書きのポップを読んで買ってたけど、普通のお店にはなくなっちゃいましたよね。
中野 それが致命傷ですよね。うちは専門店として、意地でも付けるようにしています。だって「この魚なに?」って聞かれて「知らん!」と答える魚屋はあり得ないですよ。
―― や、確かにそりゃそうですよ。
中野 「これは煮付けにすると美味いんだよ!」って教えてくれるのが魚屋さんでしょ? スーパーにしたって、おかずレシピみたいなものは置いてあるじゃないですか。それがリアル店舗の強さですよ。
当たり前のことを言っているようで、それができないのが、現代ではないだろうか。