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子どもたちの思い出をつくる帰省の旅

一泊二日で妻の実家である富山県高岡市に帰省してきた。ちょうど先ほどその旅路から帰ってゆっくりしているところである。

実は今回の規制に関してはある種の葛藤があった。コロナ禍によって帰省に対しての一種の同調圧力が働いていたからだ。

感染拡大の最中なのでそのあたりのことは世論的にナーバスになっていることもわかるし、ワイドショーなどでは帰省警察なるものも存在しているという少し怖がらせているかのような報道もあった。

だからと言って私は感染拡大のリスクよりもこの機会を逃せばいつまで会えるのかわからないというリスクの大きさを重視した。そこで家族で帰省するという意思を優先した。
もちろん妻に両親に連絡を取ってもらい親がどうして欲しいかということを確認した。するとやはり孫に会いたいらしくコロナのことはそれほど気にしていない様子だった。

これが逆に救いだった気がする。
ある程度年配の方となると情報源がテレビのワイドショーに絞られてしまいコロナをいたずらに恐れてしまいかねない。そのため親から感染るから帰省しないでほしいと言われたというTwitterのフォロワーさんもいた。
そんな風に親自身も同調圧力に屈せずによかったと思う。

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妻の実家は町の理容室だ。

私も子供の頃は地元の町の理容室に行っていた。だからこの青と赤のくるくる回る看板?が非常に懐かしいと思っている。この店の佇まいが昭和を感じさせるので私は大好きなのだ。

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改めて店に入るとこのなんとも言えない整髪料や薬品の匂いが私はたまらなく好きなのだ。昔行っていた理髪室のおばちゃんによく甘ったるい缶コーヒーをもらったことを思い出すのだ。

今でこそ割とシュッとした美容室に通っているのだが、高校生くらいまではずっと家族ぐるみで同じ理髪室に通っていた。おばちゃんはとにかく優しくしていつも何か親にもち帰らされていた(例えば糠漬けとか)。
おっちゃんはとにかく子供好きで私が行くたびに太ももをモミモミしてちょっかいを出してきた。

ちょうど5年ほど前にそのおっちゃんは亡くなったし今はおばちゃんも店を畳んだと聞いている。
ここにくるとそんな懐かしい思い出も蘇ってくるのだ。


そしていつも帰省すると子供たちはおじいちゃんとおばあちゃんに散髪をしてもらい見違えるようにスッキリして帰るのだ。

いつもは酔っ払ってだらしなくなってお義母さんにたしなめられるお義父さんも髪を切っている時の眼差しは真剣そのものでプロを感じさせる。そういう時のお義父さんとお義母さんが好きだ。
本当にいつも助かっているし義理の親が理髪師で良かったと思っている。


色々と迷うことはあったけれども今回は帰省して良かったと思う。義理の両親の年齢からしてもあと何度子供たちも髪を切ってもらえるかわからない。子供たちにも私が町の理髪店で感じたような特別な思い出になっているに違いない。

これからも元気で夫婦で現役で活躍してくれることを心から願っている。


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