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#現代詩
表層二百メートルの水底
僕らはいつだって少しだけ、
息のしやすさを望んでる。
大海は時として濁流のように、
此方の都合を見向きしない。
渦と、風と、砂と、鳥が
一枚の隔たりの向こう側で
方々に散る様を見上げる。
底の底、泡ぶくが溶ける様をおもう。
魚はあるがままに振る舞う。
藻屑は流れに身を任かせる。
どっちちかずの僕らは
羨んで憎むことすらできない。
とっくの昔に置いてけぼりで
満たせない胸腔は苦しさばかり
僕らはいつだって少しだけ、
息のしやすさを望んでる。
大海は時として濁流のように、
此方の都合を見向きしない。
渦と、風と、砂と、鳥が
一枚の隔たりの向こう側で
方々に散る様を見上げる。
底の底、泡ぶくが溶ける様をおもう。
魚はあるがままに振る舞う。
藻屑は流れに身を任かせる。
どっちちかずの僕らは
羨んで憎むことすらできない。
とっくの昔に置いてけぼりで
満たせない胸腔は苦しさばかり