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140 給与・物価の感覚のギャップ

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
アメリカから1ドルショップがついに姿を消すようです。

アメリカはCPI(消費者物価指数)がずっと右肩上がりで、昔に比べ1ドルで売れるものがかなり限られてくるので、正直今までよくこの価格設定を守り抜いたなという印象です。分かりやすく比較している画像がありましたので添付致します。

アメリカと日本のCPI比較
(画像:あおりんごの経済と金融「驚愕の推移!3倍もの違いがある日本とアメリカの物価を比較調査」より抜粋)

30年前の1ドルは今の2.7ドルぐらいの価値になるのでしょうか。材料価格などが上がっていることを考えると、1ドルショップは日本と比にならない程薄利な業態なんだろうと思われます。

逆に、日本の物価や給与水準が上がっていないことを、今年は各種情報番組やYouTuberがこぞって取り上げていますね。「もう言っていいよ」と解禁されたかの如しです。

・外国人の訪日理由は「物価が安いから」
・30年給与が上がらない日本

隠すものでもなくなったのか、こんな見出しの記事もわんさか出ていますね。目にされている方も多いのではないでしょうか。これをどう受け取るかは人により異なるかと思います。

個人的に・・・
給与水準を外資と比較すると正直かなり低いですが、
見方を変えれば外資向けのビジネスは利益率が高くなりそうです。

人が自身の収入を正当価格か否かを判断する際、購買力で感覚的に判断していることが「資本論」にも出てきます。他の先進国と比較して相対的に収入が低くても、国内の物価が安ければ買えるものは結構あるので満足してしまうという話ですね。給与はもっと欲しいなと思いつつも、今それなりの暮らしだから別にいいかと自分を納得させている人が割と多いのかもしれません。
雇用主からすると都合の良い環境ですね。

昔、サンフランシスコにて年収1400万円の4人家族を『低所得者』に分類した旨のニュースがあり、日本で割と騒がれましたが、まさに物価の違いが生む感覚のギャップですね。前出のグラフで、アメリカの物価指数は日本の約3倍となっているため、家賃や食費が日本の3倍かかると考えると、サンフランシスコでは『低所得者』というのは妥当な話だと思います。
逆に、その世帯が年収そのままで日本でテレワークすれば『高所得者』扱いですね。

今の環境ははたしてどうなのか。
どうすればプラスに転じるか、考えてみる良いタイミングかもしれません。


~あとがき~

この手の話でよく引き合いに出されるものとしてビッグマック指数やスタバ指数がありますね。各国で作り方は統一されているが、現地の人件費、原材料費、光熱費等に合わせて価格決定しているため、その国の物価を計る指標として利用されています。

ビックマック指数による各国の比較で、日本は20〜30位程となっており、何かと叩かれていますが、そもそもビックマックの需要がいか程かに寄るんではないか、この指数はそんなに信頼に足るものなのかと素人ながらに疑問に思うところがあります。

宗教上、牛肉や豚肉を食べることを禁じられている人が多いエリアだとビックマックの値段は下がるんじゃないか、脱炭素に向け代替肉が推されてる中で、ビッグマックが今の値段を維持できるのか、これらは指数にどう影響するのか、個人的に興味があるところです。

ちなみに、インド版のビックマックは「マハラジャマック」や「マハラジャバーガー」というらしく、パティはビーフでなくチキンかベジタリアンパティかを選ぶようになってるそうです。

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