
ベジタリアンが食のスタンダードになってきた
Vol.079
トレニタリアノ遅延被害を受けても、なんとかたどり着いたパルマ。
そこではイタリアの展示会であるCIBUSが開催されていた。

今回は小さめのコネクト。
食の展示で試食を避ける回り方
食の展示会だと試食が多く、それでお腹いっぱいになってしまうのが大半のことだろう。
でも私はその試食をなるべく避けたいと考えて動いている。
理由は、トレニタリアの遅延のせいで余儀なく短縮された滞在時間に限りがあるからだ。
そして試食をしてしまうと、そのスタンドでの滞留が長くなってしまう傾向にあるため、よっぽど出ない限りは断るようにしている。
断るといっても、一口程度はもちろんいただくが、どかーんとピザということもあるので、それはやっぱり避けたい。
もちろんあらかじめ商談予定のあったものについては、試食の余裕を残しておくこととしている。
CIBUSのバイヤーズラウンジでのランチのこと
ということでバイヤーズラウンジで軽く昼食をいただくことに。
ラザニアがあったので、パルマだし、絶対に美味しいに違いない! と思っていただこうとした。
「ラザニアをほんの少しいただけますか?」と係の人にお願いすれば、
「ベジタリアンラザニアですが、よろしいですか?」とのこと。
「ベジタリアンラザニア?! ぜひ!」 といただくこととした。
食の都ボローニャのあるエミリアロマーニャ州。
パルマといえば、生ハムサラミの生産地で世界中に名前が知れている街。
そのパルマの展示会でベジタリアンのラザニア?! など驚いたも驚いた。
取り分けてくれるブッフェ式だったため、お肉なども少しあったが、脂肪の少ない赤身肉がほとんどだった。
エアラインでもベジタリアンがスタンダード
飛行機の機内食ではお肉かお魚のお料理を選べたことは、知られたことだろう。
また、時には和食にするかそのエアラインの行き先の国の料理(エルフラの場合はフレンチ)が多いことだ。
しかし最近のKLMやエールフランスは、スタンダードにベジタリアン料理が用意されている。それはベジタリアンにしますか? というものではなく、もう余儀なくそうなっている。
「フレンチにしますか? それとも和食にしますか?」とCAさんに聞かれた先日のフライト。
「フレンチだとメニューはなんですか?」 と聞けば、
「ナスのパルミジャーナです。ベジタリアンですよ」と言われる。
パルミジャーナはイタリア料理でしょ! という細かいことはいいとしても、スタンダードにベジタリアン料理が供給されるようになっている。
欧州を往復しながら感じるのは、ベジタリアンはチョイスする料理ではなく、スタンダードになりつつあると感じるのであった。
この肉食のパルマですら、スタンダードはベジタリアンラザニアだったことがその証拠だろう。