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269☆秋色の夕ごはん
ぼんじょーるの!
青空の土曜の朝です。
昨日はローマからの配信だったのですが、帰り際の夕空がとてもきれいでした。
ローマの秋色の空、タイトル上の写真です。
私以外にも写真を撮ってる人がいたので、やっぱりいつもと違う美しさだったらしい。
さて、そんなわけでけっこう早い時間にローマを後にしたのは……
夕ごはんにお呼ばれしていたからです。
ものすごーくステキなおうち。
中世の物件を改装して、床から天井まで何もかもリフォームしたのです。
それがほぼ完成したのでお披露目会。
たしか昨年の夏から改装してましたから、ずいぶんかかったなぁ。
昨日は写真をほとんど撮らなかったので文章で夕ごはんのメニューを再現しようと思います。
うまく伝わるかしら(汗。
秋の深まりを感じさせるすてきなメニューでした。
玉ねぎとジャガイモのポタージュ
玉ねぎをじっくりあめ色になるまで炒めたであろうことが偲ばれる薄茶色のポタージュ。
玉ねぎの甘さとジャガイモのこっくりとした食感がしみじみと美味しい。
上からオリーブオイルをタラリとかけていただきましたが、こうすると味わいに奥行きが出てきます。
温かいスープで始まる食事、秋っぽくて良かったです。
そしてこれが前菜かなと思ったらパスタが出てこなかったので、スープがプリモピアットだったのですね。
というわけで前菜はナシ、こういうのもアリなんですよね。
子牛肉のロースト
骨付きの子牛肉を丸ごとオーブンで1時間半焼いたそうです!
ラムチョップをイメージしてもらうと分かりやすいかな。
あれの子牛バージョンなのでだいぶ大きいです。
ラグビーボール大の肉の塊からあばら骨が8本出ていて、その骨に沿ってナイフを入れ切り分けてサービスしてくれました。
ひとり分、厚さ2センチ、直径15センチぐらいのけっこうボリューム感のあるサイズ。
肉色は赤ではなく白っぽい薄いピンク、桜の花びらみたいな色でした。
そして脂っこさはまるでなく、どこまでもやわらかな噛み心地。
やわらかいけど溶けるのではない。
あくまでも肉の食感はあり、噛んでいると上品な肉汁が口中にあふれ出します。
ミルクの香りがするのは、乳飲み子牛の証し。
いいお肉屋さんで買ったんだろうなぁ。
お肉はセージや黒コショウ、ジネプロでマリネしてから、付け合わせ用にリンゴとプラムと白ワインも一緒にオーブンで焼いたそうです。
一緒に食べるとフルーツの甘酸っぱさと肉汁が絡み合ってサイコーでした!
野菜料理2つ
そして野菜を食べました。
先に肉料理を食べてから野菜って、ホントに不思議なんですけど、一般的なイタリア家庭にお邪魔してごはんをいただくと、いつもこのパターンなんですよね。
畑でとれたレタスに黒トマトをオリーブオイルと塩で和えただけのシンプルなサラダですけど、すごく美味しかった!
味付けして1時間以上経っているのにレタスのシャキシャキ感がまだぜんぜん残ってるの。
畑から食卓に直行したレタスって感じ。
ペペロナータもありました。
パプリカとトマトの煮込みね。
ここのおうちのパプリカは大きめにカットしてあって、トマト少なめ。
小玉ねぎの青い部分も使ってあるせいか、さっぱりとした仕上がりで美味しかったです。
リンゴのブディーノ
モリーゼ州の田舎の家で摘んだリンゴを使ったそうです。
そのまま食べるには酸味が強すぎたのでデザートにしたのですね。
リンゴはお砂糖と白ワインで煮て、そこへ卵、ミルク、アミド・ディ・マイス(ジャガイモでんぷん)を入れて冷やし固めてあります。
型に入れるとき、キャラメルソースも流し込んだそうです。
キャラメル風味のリンゴのブディーノ、激ウマでした!
スプマンテとヴァルポリチェッラ
昨日はもともと赤ワインを持っていくつもりだったのですけど、子牛肉ローストとのマリアージュも良くて良かったです。
ヴァルポリチェッラ、ヴェネト州ヴェローナ近郊の赤ワインですね。
ヴァルポリチェッラは単一品種ではないので、今の私の単一品種を極める晩酌には向かないので持っていきました(笑。
何のブドウ品種が使ってあったのかチェックしてみました。
Corvina コルヴィーナ 70%
Rondinella ロンディネラ 20%
Molinara モリナーラ 10%
コルヴィーナはタンニンを、ロンディネッラは糖度を、モリナーラは酸味を形成するために混ぜて全体としてバランスのとれたワインにするのですね。
ヴァルポリチェッラで使われるブドウ品種は他にもあって、チェックしたらなんだかいろいろ面白そうなのでまたの機会に書くことにします。
ちなみに写真左はスプマンテ、泡モノね。
ピノとシャルドネ、私にはちょっと甘すぎたかなー。