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#013その装備を捨てるなんて、とんでもない!

こんにちは、あるいはこんばんは。どうもあいばんです。
前回の投稿から今回の投稿まで、時間が空いてしまいすみません!
私は今、金融機関に勤める以外に複業でとあるスタートアップのマーケティング・広報の裏方業務に携わらせてもらっているのですがそこで行なっているインタビュー記事が期日ギリギリとなっており、そちらを優先してしまった次第です、、、


皆さんは普段、先輩方の話を聞く機会は多いですか?
JTCであれば、懇親の席で上司からありがたいたいくつな話を聞くことも多いでしょう。
そんな懇親の席について、Xでは日々「中年の自慢話から学ぶことはない」「過去の武勇伝よりも今を語れよ」などといった投稿が飛び交い「中年の武勇伝≒呪いの装備」みたいな感じで忌み嫌われています。
というのも、大抵そこで話す内容は若い頃の苦労話ばかりで「はいはい。出ました出ました。」と思うようなものかもしれません。

ですが、私たちは中年の「苦労話」を簡単に切り捨てていいのでしょうか?

答えは「NO」です。

最近、とあるインフラエンジニアの方と話をする機会がありました。
その方が「昔の話をすると、苦労話みたいで聞いてもらうの嫌なんだけど」と前置きした上で話してくれた内容が、金融の基幹システムのデータセンターに関することでした。

その当時は金融システムに何か障害が起こった場合、迅速に復旧するために
データの保管場所、いわゆる『災害対策センター』を設置していたんですよ。で、その頃ってクラウドとかないのでデータを物理的に移送していたんですね。具体的には、その日の『取引データ』をテープに焼き付けて片道100kmはある場所へ毎日運んでいたといった感じです。

正直、私がこれを聞いた時は「嘘だろwwww」と言いたくなりました。
取引データが通信によって移送されている今では、全く想像つかない事だと思いませんか?
ただ、この方が話しているデータ移送の重要さは非常に理解できます。
金融機関は取引履歴のデータこそが全てです。
何か障害が起こったからといって
「ごめんね、◯月◯日の取引データわからなくなっちゃったテヘペロ」なんて言えません。言ったその日に◯されます。
なので、この業務がその世界を支える屋台骨だったのは間違いない。
最終的にその方は『その屋台骨を運ぶこと自体が非常に高リスクだったのでケーブルでデータを転送する形にできるよう整えた』といった内容を話されていました。

こんな時、私たちがやるべきなのは

その方が「こんなことで苦労した」という上澄みだけを見て

「ふーん、今はクラウドだからそんな苦労はないけどね。」
と流すことではなく、周りの風景を間接的でも聞くことができる点に注目するべきなのです。
例えばこのインタビューののち、私が他のインフラエンジニアのお偉いさんと話す機会があったとします。
どうもその方は、中年と言っても差し支えないくらいの年齢のようです。
であれば「当時のデータ移送」についての話題を出せば、その方との距離は一気に縮まるかもしれません。なんせ同年代で同業種です。
何かしらのフックになる可能性は高いでしょう。

ただあなたが「データ移送」の話を聞いた時、「中年のおっさんの苦労話」として流していたらどうでしょうか?
あなたは、未来の自分が出せる手札を一枚捨ててしまっているのです。
非常に勿体無いと思いませんか?


「中年の苦労話」を聞く行為は若い貴方には非常にしんどいかもしれません。
大抵がじめっとしていて、今の業務に還元できるものはあまりないことが多いかもしれません。

それでも、私たちは聞くべきだと思っています。

その呪いの装備を持っておくことが、いつか貴方の成長を加速させる武器になるかもしれないのだから。
少なくとも聞かずにいるのはやめましょう。
大丈夫!全然面白くなかったら飲んで忘れたらいいのです。

この話も忘れてしまっていいですよ。

もし、未来のあなたの役に立たなければ。

それではおやすみなさい。

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