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#196 「雨ニモマケズ」に学ぶ目標の立て方【一笑門 マガジン】
どうも!海先輩です!
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雨ニモマケズ
風ニモマケズ
〜中略〜
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
日本人なら誰もが知ってる超有名な詩ですが、これが宮沢賢治が亡くなった後に発見されたメモだというのが驚きです。
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・。ソウイフモノニ、ワタシハナリタイ」
この詩の冒頭と最後の部分が特に有名ですが、この部分だけ聞くとなんだか辛抱強い人になりたいってことなのかな?と思う人も多いと思います。
しかし実際はもっと奥が深い詩なんですよね。
おはようございます。海先輩です。
今日は、「雨ニモマケズ」に学ぶ目標の立て方についてのお話です。
この「雨ニモマケズ」は賢治が愛用していた手帳に書かれていたのですが、この手帳は当時の賢治の願望が綴られたものとなっており、「雨ニモマケズ」はその中の一部なんですね。
対比を用いたリズミカルな詩と、謙虚で他人のためなら自己犠牲もいとわない主人公の魅力溢れる"作品"ですが、僕はこの詩から「目標の立て方」も学べると感じたのです。
先の通りこの詩は願望、つまり賢治が憧れている姿を書き記しているのですが、かなり具体的に行動が書かれています。
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
野原ノ松ノ林ノ影ノ
小サナ萱葺キノ小屋ニ居テ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
毎日どんな食事を摂る、どんな家に住む、こういうことが起きたらこうする、と言った具体的な行動を決めることは、目標を立てる上で非常に重要です。
例えば「今年こそは彼女を作る!」という目標を立てたとします。
実は多くの人は、この「彼女を作る」という目標を掲げただけで終わってしまうのですが、本気で目標を達成しようと思うのであれば、そこから具体的なアクションまで決める必要があります。
彼女を作るためには女性にとって魅力的な男になる必要があるので、「体を鍛えるために週3日はジムに行く」や「毎日化粧水でスキンケアをする」のような行動ができると思います。
他にも女性と出会う数を増やすために、「月一で街コンに行く」とか「マッチングアプリで週1回はデートをする」などもできそうです。
このように理想とする自分の姿に近づけるためには、「何となくなりたいな〜」ではなく、実際の行動まで落とし込むことが重要で、むしろ行動目標がないと理想を叶えることはできません。
「雨ニモマケズ」は賢治が生前、誰に見せるわけでもなく、ただ自分がこうなりたいという思いを綴ったメモです。
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・。ソウイフモノニ、ワタシハナリタイ」
この有名な部分だけ聞くとなんだか辛抱強い人になりたいってことなのかな?と思う人もいるかもしれません。
ただ詩全体を読み通すと、「南に死にそうな人あれば、行って怖がらなくても良いと言い、北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろと言い」と、どこかに困っている人がいたら、足を運んで手を差し伸べてあげるんです。
しかもそんな人が、「日照りのときは涙を流し、寒さの夏はオロオロ歩き、皆にデクノボーと呼ばれ、誉められもせず苦にもされず」というこの上ない謙虚さを持ち合わせているわけです。
これは人として見習うべき模範の最高峰だと思います。
今日で2023年も終わりますが、2024年あなたはどんな1年、どんな人になりたいですか?
理想の自分になるために、ぜひ具体的な行動目標を意識してみてください!