「パン屋再襲撃」を読んで|パン屋の不思議な行動がトラウマを生みシュールなマクドナルド襲撃につながるのが面白い
1冊小説を読んだのでご紹介です。
その名も、「パン屋再襲撃」。村上春樹さんの短編小説で、オーディブルで聞きました。
まだ、駆け出しのころの短編作品。読者の心をひきつける物語で興味深かったです。
巧妙に襲撃させずにパンを与えたことによる苦悩、敗北感がマック襲撃につながる
物語は学生時代のパン屋襲撃の回顧から入る。パン屋を襲撃、そして見事パンを得る。しかし、パン屋の主人の思いがけない交換条件により、パンを無料で得るものの、その交換条件が曲者。
交換条件のせいで、敗北感とトラウマに似た状態となり、時を経てパン屋(無かったのでマクドナルドで妥協:確かにパン屋といえばそうかも、笑)襲撃をする物語。
なんとも、不思議な雰囲気の作品でした。
どこか聞いたことある「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
本書はパン屋再襲撃を筆頭にした、短編集。他にも面白い話が詰まっています。そして、読んでいくうちに聞いたことがある名前が出てくるのです。その名は「笠原メイ」。そして、男を誘う不思議な電話。
どこかで聞いたことがあると思ったら、ねじまきクロニクルの一節だった。
ねじまきクロニクルは、3巻にわたる長編小説。とても読み応えがあり、引き込まれる内容だ。その中に登場してくる一人が「笠原メイ」。少し幼さがあるけれどあどけない少女風でやさしい方。
本はすごいね。一度読むと、最初から思い出そうとすると思い出すのが大変なのに、きっかけをもらうとどんどん読んだ内容がでてきます。(こちらもオーディブルで聞きました。ロングドライブの日に聞いたので、退屈せず、眠気防止にもなって良かったです。)
「パン屋襲撃」も読みたくなったので本を調達する
本書の題名は、「パン屋再襲撃」です。「再」ということは、「パン屋襲撃」もあるのかな?と思ったらありました。それは、「夢で会いましょう」とう本の中で、「パン」という題名で描かれているらしい。
初版も売ってるけど、うーん。普通の中古で良いと思ったのでポチリと買った。本が来るのが楽しみです。
#3行日記 : 記憶ってすごいね。
村上春樹さんの短編小説を読んで、過去に読んだ本の一節がでてきたのを思い出した。人の記憶ってすごいなぁと思いました。いま本を読んでは忘れ、読んでは忘れを繰り返しています。無駄なことやってる??と思うこともしばしば。
しかし、全然無駄ではなくて、潜在意識の中にしっかりと刻まれているんだなぁと感じました。結構歳をとってから読書に目覚めてますが、いつか洗剤知識の点と点がつながって線になるといいなぁと思いました。
よって、今日も本を読みます。
ちなみに、パン屋再襲撃は初版もあって、そちらはプレミアムな価格になってました。
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