金八先生第2シリーズの魅力|暴力美化の時代と特攻服のメッセージ性は現代より強烈
先日から金八先生の第一シリーズを見た後、個人的にハマってしまいました。そこで第2シリーズも続いてみてみました。
金八先生第2シリーズも人気回のようです。第1シリーズは、現在、超大物俳優さんになっている人たちを多く排出して有名ですが、第2シリーズは違う意味でパワーを増している感じがしました。
キャストの知名度は第1シリーズに1歩及びませんがストーリー展開と視聴者に与える感動は第2シリーズの方が上のような気がします。
そして、さらに第2シリーズの方が、メッセージ性がパワーアップしたように思います。時代性も感じさせてくれます。現代は、昔許されていたことが、禁じられている傾向にあります。逆に今では何でもないことが昔はタブーになっていることもあるので、ドラマを通じてそんな学びも面白いです。
ここまで紹介しておいてなんですが、テレビでの放送予定はございません。すみません🙇
U-NEXTで見てきました!
第2シリーズからから暴力系の話題が多くなってきた
1980年前半から後半にかけては、学歴社会化が更に進みました。それに伴い増えてくるのが不良や突っ張りと言われる方々です。
スク―ルウォーズというドラマをご存じでしょうか。暴力をかなり肯定しており、愛があれば暴力は許される時代だったように思います。懐かしいけど、でもなんか極端すぎる。暴力を美化している。ようにも思えました。そんな時代があるから、現代では暴力性が少なくなったのかもしれません。(ただ極度に少なくなってしまって、極端だとは思います。)
さて金八先生シリーズ2ですが暴力の演出が多くなりました。これは当時の時背景だったのか、いや、テレビが結構先導しているような気もしました。
当時は、学歴社会化が加速していたので、受験戦争も過熱していったので、勉強ができる人・できない人ができて、できない人が蔑ろにされたためもあるかもしれません。
暴走族の特攻服|当時はセンシティブな服装
金八先生第2シリーズではいくつか考えさせられる場面がありました。写真のこの格好をご存じでしょうか?暴走族ですね。暴走族と言ったら特攻服が定番でした(少なくとも昭和はですが)。
特攻服は果たしてかっこいいのだろうか。という点です。
金八先生の時代は1980年代です。戦争が終わって35年たっています。20歳で戦争へ行った人は55歳くらいです。当時では現役世代ですね。
戦争経験者からした特攻服はどう映るのでしょうか。当時、太平洋戦争は過去のものとなりましたが、当時の現役世代では戦争経験者がいました。
特攻は、玉砕なのです。戦争を知らない世代では、意気込みを表してますが、戦争経験者にとってみると、かっこいいどころか、リアルに悲しい思い出です。リアルに友人家族が特攻によって命を奪われている人もいました。
ドラマの中では特攻服が出てきたときは、痛烈に批判する描写もありました。戦争経験は風化させてはいけないといいますが、どうしても風化していき、自分たちも風化に慣れてしまっているのかもしれません。
金八先生は10年間第1・第2シリーズの生徒たちで続けていたようです
金八先生は1979年に第1シリーズが始まり、最後は2011年のファイナルと約32年間続いたようです。シリーズも第8シリーズまであるようですが、最初の10年近くは第1・第2シリーズの生徒たちで金八先生スペシャルという形で引っ張っていたようです。
武田鉄矢さんの人気が出まくってしまって、シリーズものを撮影する時間がなかったのだとか、いろいろ事情があったようです。
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