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【人間関係】承認することの大切さ②
異動先のスタッフは皆すごく優しい方ばかりだった。
近くで一緒に働いたらより感じる。
それと意外だったことが、みんな作業能力がすごく高い事だ。前職場と比較しても物凄く高い。長く会社に残ってくれているこの方々一人一人のお陰でここの店舗は成り立っているんだと、そう感じた。この感謝の気持ちをスタッフみんなへ伝えたいとも同時に思った。
異動先ではまず「自分がどのような人なのか」を知ってもらうことが重要と考えていたため、スタッフ一人一人と会話(面談)をしようと異動前から決めていた。その会話の中で各スタッフに「あなたがいてくれて助かっている所」を伝えることを思いついた。
私は昔から「この人のここがすごい・尊敬」といった、いわゆる「イイトコメガネ」を装備し、すぐに相手へ伝えることが好きなタイプだった。
その中で、各スタッフのいい所を3つ程考え、それを本人へ伝える機会を設けたのだ。
「私はこういう人間です」よりも先に「あなたがいてくれて助かっています」の方が大切と感じた。
なぜなら、実際にそうだから。
この面談は全スタッフに実施した。時間はかかったが一人一人と話せるとても良い環境を作れたと自分で感じる。
店舗の課題である従業員欠員の解決策として、新規での人の採用がある。前責任者もそこに力を入れていた。私も「スタッフを新規で採用しなければまずい」と感じていた。明らかに従業員数が足りていないからだ。社内は疲弊し、雰囲気も良くない。お客様に十分なサービスもできていない。私は従業員をきちんと配置することで雰囲気だけでなく売上も上がると感じていた。
新規採用もないまま何日か過ぎたある日。
スタッフの一人から「お話があるんですけど。。」と声をかけられる。なんだろう?と聞いてみると、
「働き方の雇用形態を変えたい」というお話だった。
スタッフは「時間枠に制限なく働きたい」との事。私は「ぜひ!ありがとうございます!」と能力の高い既存のスタッフの申し出を許可する。
すると何日か経った別日。
「話いいですか?」別のスタッフからの声かけ。
「何かありましたか?」と聞くと「雇用形態を変えたい」と。
その後も続々と申し出がある。私としては新規でのスタッフ獲得より、いま現在働いている能力の高いスタッフが今より長く働いてくれることの方が何倍も嬉しかった。
私が異動して3ヶ月程度で従業員欠員はほぼなくなった。
社内は雰囲気が良くなった。スタッフの笑顔が増えた。
お客様にはより良いサービスを提供できるようになった。
お客様のリピート率が徐々に伸びていった。
購入頻度が増え客数が増えていく。それにより売上も上がっていく。
事業部の利益額が次第に上がり、異動して1年後、私は昇格することができた。
私は周りに恵まれていると常に思う。
人に感謝をすること、伝えることの重要性が深く分かった1年だった。