文学フリマ東京38へ行ってきた

 去る5月19日、東京流通センターにて文学フリマ東京38が開催された。
 朝が苦手な私ではあるが、前回と同様に入場開始時刻前に会場に到着した。前回のように別の用事が重なった訳ではない。単純にお目当ての同人誌を順調に購入したかっただけである。朝が苦手なために前々回は購入にとても苦労した。別の用事もなかったので今回は16時頃まで会場にいた。
 今回から文学フリマ東京でのみ入場料1000円(税込)が導入された。チケット確認のため、とりわけ第一展示場では入場開始時刻前から一般来場者が長蛇の列を作っていた。私は当日券を購入してからその列に加わったが、第一展示場のホールに入るのに30分ぐらい時間がかかったと思う。
 前回と同様、今回も出店者は抽選で決まった。最新号を作成しながらも抽選を外したため出店できなかったという声も聞かれた。抽選だったため、出店数は前回とさほど変わらなかった。ただ、入場料導入の影響は少なからずあったように思われる。出店者数と一般来場者数を合わせた来場者数が前回は12890人だったのに対して、今回は12283人と600人ほど減っている。一般来場者数に限ってみると、前回が9828人だったのに対して、今回は8969人と850人ほど減っている。出店者側としては困ったものだと思われるが、主催者側(事務局)にしてみれば恐らくは想定の範囲内なのだろう。
 前回に続き、今回も順調にお目当ての同人誌を購入することができた。時間的にも余裕があったので、全ホール見て回ったが、それほど混雑した様子ではないように思われた。前回よりも一般来場者数が減っているのだから当たり前と言えば当たり前である。これなら入場料導入をしなくてもよかったのではないかと思ったりもするが、開催コストの増加も理由の一つである。外からはそこのところはよくわからないが、あまり文句は言えない。
 今回で東京流通センターでの文学フリマの開催は最後になる。次回からは東京ビッグサイトでの開催となる。今回と同様に入場料は1000円の予定であることも発表されている。入場料が1000円である限りは次回も行くつもりでいる。次回は2400ブースを募集する予定みたいだが、前回、今回と同様に抽選を行うらしい。会場の規模が大きくなるのだから別に抽選をやらなくてもいいのではないかと思ったりもするが、主催者側の予想をはるかに上回る出店の応募が今回もあったのかも知れない。
 あえて氏名は控えるが、今回は出店しなかったある批評家が開催時間中にnote上に投稿した記事が話題になった。会場を後にしてから私もその内容を読んだが、あまり異論はなかった。入場料の導入と東京ビッグサイトでの開催が発表された昨年11月頃から私もだいたい似たようなことを考えていた。やっぱり「会計情報」や「行動計画」あたりは公開して欲しいと思う。
 出店者として参加したことはないが、最後にお礼の言葉を添えたい。
 
 ありがとう、東京流通センター。


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