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#netflix
いま自分は本当に自由か。50年前から投げかけられたニーナ・シモンの問いに答える。-『ニーナ・シモン 魂の歌』
Netflixのドキュメンタリーに面白いものがあるとはたびたび書いていますが、今回は音楽ものを見ようと、1950年代から活躍した黒人女性ミュージシャン、ニーナ・シモンの生涯を描いた『ニーナ・シモン 魂の歌』を見ました。
映画の内容の前にまずはこの曲を聞いてほしい。できれば歌詞の意味を考えながら。
この曲「Ain’t Got No(I Got Life)」は映画では最後の方にライブ映像で流される
ドキュメンタリーは登場人物が少ないほど面白い?『イカロス』と『本当の僕を教えて』
Netflix(ネットフリックス)のドキュメンタリーをいろいろ見ながらあーだこーだと考える中で、オリジナル作品で面白そうなものには「スリル」を感じられると気づきました。
そこで、スリリングな作品をピックアップしてみたのですが、
そのうちから2本『イカロス』と『本当の僕を教えて』を見てみました。
まず、どちらもすごく面白いです。最後までどうなるのか展開が読めず、ぐんぐんプロットに引っ張られてい
「Netflixまとめ」はじめました
映画は素晴らしいものですが、時代の変化とともに、視聴スタイルも製作スタイルも変わり、いまやNetflixの配信作品が世界的な映画賞を獲る時代になりました。
実際見てみると、Netflixには、オリジナル作品を中心に本当にいい作品が多く、多くの人に見てほしいと思わずに入られませんでした。
そこで、これ面白い/面白そうという作品を集めた「Netflixまとめ」を作ってみました。
1つはとにかく見
芸術家はずっと不自由と戦ってきた。アンジェイ・ワイダの遺作『残像』が教えてくれる社会が芸術を必要とする理由。
芸術は大衆の要求を満たさなければならないそれが芸術の目的だ。
こんな言葉が映画『残像』に登場します。
『残像』は、ポーランドの実在の芸術家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキを主人公にしたアンジェイ・ワイダの遺作で、共産主義時代のポーランドにおける芸術家の苦難を描いた作品です。
政治に翻弄される芸術家画家で大学教授でもあるストゥシェミンスキは、前衛的な作風で知られ、20世紀にポーランドを代表す
あなたは平等な世界を望んでいない。映画『グレート・ハック』が明かす世界を分断する本当の犯人。
(この記事は無料で最後まで読めます)
インターネット上に存在する個人情報がどう扱われているのか、誰もが気になることだと思います。今回取り上げる『グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル』(邦題がイケてないのはもはやNetflixのお家芸)は、マーク・ザッカーバーグがアメリカ議会の公聴会に呼ばれて話題になった、個人情報の流用問題がテーマ。
個人情報の流用が…というより、個人に紐付けられた情
気候変動は「肉食」のせい?環境保護のタブーに切り込むドキュメンタリー『Cowspiracy』を賛同できなくても観るべき理由
私が映画、特にドキュメンタリー映画を見ることの理由の一つに、声なき人の声を聞くことがあります。そのことについては別のところで少し書きました。
そして、声を聞くという意味では声が届かない人たちはもちろんですが、日常ではあまり接することのない人々についても映画を通して聞くことが重要だと考えています。
日常生活の中で受け取る情報は、自分の耳に心地よいものに偏りがちです。それが昨今の殺伐とした世界の一
ビーガン布教映画『健康って何?』を見て、人はなぜ石器時代から肉を食べてきたのか考えた。
畜産が地球環境を破壊することから完全菜食主義(ビーガン)を勧めたドキュメンタリー映画『Cowspiracy:サステナビリティ(持続可能性)の秘密』、完全に賛同はできないにしても、地球の危機を救うための考え方の一つとして知るべきことを教えてくれた作品でした。
その作品を作った キップ・アンデルセンとキーガン・クーンのコンビが続編として制作したのが『健康って何?』です。こちらは動物性の食品を取ること