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熟練者の手技シリーズ

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IMIC(石川貴章整体インターナショナルカレッジ)の石川です。noteの熟練者の手技シリーズでは、動画の解説をしていきます。整体師やスポーツトレーナー、カイロプラクターや柔道整復…
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記事一覧

「頚椎における臨床の基礎とROM」

頚椎の状態を正しく評価する際の基本事項とROMのポイントを解説したいと思います。
第1頚椎は別名:環椎(かんつい)といいます。第1頚椎と後頭骨は関節を形成しており「環椎後頭関節」といいます。
この環椎後頭関節には「後頭下筋群」と呼ばれるいくつかの小さく強力な筋肉が付着しており、しつこい頚部の凝りや肩こり、筋緊張性頭痛や眼精疲労に多大な影響があるとされています。
第2頚椎は軸椎(じくつい)と呼ばれて
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足底筋膜炎へのアプローチのポイント

足底に出現する痛みは正常な歩行に支障をきたし、時に著しいQOL(Quality Of Life:生活の質)に多大な影響を与えることがあります。

その発症は年齢を問わず、児童から高齢の方々まで様々です。
一重に足底筋膜炎と括ることはできません。
様々な原因が考えられますが、その中でも私の考えるアプローチをご紹介したいと思います。

まず10歳前後の児童に発症する踵骨骨端症(別名:セーバー病)は発達
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仙腸関節の基本理解と現状

街を歩けば「骨盤矯正」という看板や広告をよく目にするようになりました。医学用語でもなければ専門用語でもありませんが、何となく「痩せる」「美容効果」などの付加価値も連想させる不思議な言葉として国内で広まりました。
その中身はまさに玉石混交で施術者によってその捉え方や考え型、実際の施術方法も何ら共通したものはないようです。

そもそも骨盤というのは広義な意味で用いられる言葉で、左右の寛骨と仙骨をまとめ
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手技における熟練者の身体の使い方


「先生はたくさん施術して手や指が痛くなることはないんですか?」
患者さんからそんな質問を頂くことがあります。
やはり大学で教わり初めたばかりの頃は勝手が分からず”見様見真似”だったので、
酷いと指の腱鞘炎になったり、手首を痛めたり、私も大なり小なりそんな経験をしながら、
これではダメだ、もっとどうしたらいいだろうと繰返し繰返し練習したものです。

原則として、術者側が辛かったり、すぐに疲れたり、
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