日本ドラマ「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」
主演:上野樹里、田中圭、磯村勇斗、井川遥、松重 豊
2022年 全10話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=TBSテレビより)
こちらもあまりストーリーの予備知識なく、久しぶりに上野樹里や井川遥が見てみたいと思い、今クールに視聴することを選んだドラマ。そしてなかなか満足のいく物語であった。
娘と父のダブル婚活
結婚とは?恋愛とは?
妻に先立たれた初老の男性、キャリアを積んできて婚期を逃した女医、バツイチのシングルファーザー、起業したい30代女性、キャリアアップを図る20代青年、という5人の異なる立場から結婚と恋愛とは何かを考え、答えを求めようとしていく物語。
恋愛に対してだけでなく、仕事とキャリアについての葛藤も描かれており、こういう設定はやはり日本のドラマならではできることだなと、改めて感じた。
今流行りのキーワードともいえる「持続可能」。環境問題に特化しているワードのように思えるが、それを恋愛に当てはめたのはなかなか良い。
「持続可能」は英語の「サステナブル」の訳だが、英単語は日本でも使われ、動詞sustainから来ている。これは「維持する、保つ」といった意味の他に、「支える」という意味合いもある。
恋愛対象を見つける、結婚相手を見つける、というのがゴールではなく、そのあといかにその関係性を持続させていくのかが重要であり、そのためにはお互いに支え合っていくのが大切。。。それぞれの関係を描いていく中に、そんなメッセージが込められていたのではないだろうか。
これからのカップル、家族のかたち
子連れの再婚、人前式による事実婚、といった現代ならではの「夫婦・家族のかたち」を取り上げていたのは良かったが、ちょうど本作放映中に大阪地裁の判決が出たのは残念であった。
恋愛・結婚の持続可能性を探っていくのであれば、ここには当然同性カップルの在り方も含まれていくべきだろう。
父と娘の恋愛に焦点を当てているストーリーだが、ある意味、現代のこれからの家族のかたちを考えていく上での、そんな課題も投げかけているドラマだったのではないかと思う。
最後にこれだけは!
個人的に一番嬉しかったのは第9話!この回ではなかなかショッキングな事実も発覚するが、林太郎の若い頃のエピソードがとても良かった。『アイリッシュマン』のロバート・デニーロみたいに、松重豊を若返りさせていたらどうしようかと思ったが、ん?よく見たらきゃあ💕大好きな細田善彦くんではないか!!!彼というだけで、もちろん私は満足だが、それにしても林太郎のオタク感みたいなのを120%出していて、とっても良かった。
こちらが主題歌の幾田りらちゃんが歌う『レンズ』♫