日本ドラマ「離婚しようよ」
主演:松坂桃李、仲里依紗、錦戸亮、板谷由夏、織田梨沙、山本耕史、竹下景子、古田新太
2023年 全9話(1話約60分)
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=Netflixより)
いやぁ、本作も楽しみにしていた一本だったので、まだまだNetflix解約しないでよかった。
不倫夫とサレ妻が離婚を目標に結託
政治家一家に育ち、父の地盤を引き継いだ3代目の東海林大志(松坂桃李演)は軽いキャラで女性にだらしない。女子アナと不倫してウハウハしていたが、急遽首相が辞任することになり、選挙に出ることに。
大志の妻で大人気女優の黒澤ゆい(仲里依紗演)は、そんな夫に愛想を尽かしていたが、ある日パチンコで生計を立てているらしい自称アーティストの加納恭二(錦戸亮演)と知り合い、心が揺れる。
2人は離婚しようと決めるが、外野が許さない。また、2人のキャリアにとっても離婚はネガティブな印象になってしまう。
しかし、それぞれの好きな人と一緒になるため、大志の選挙が終わるまでは仮面夫婦として過ごすことにするのであった。
果たして、大志は選挙に勝てるのか?
不倫&選挙は流行りのテーマ?
本作を見ようと思っていたのは、もちろんクドカンと大石静という日本を代表する脚本家たちがタッグを組んだドラマだったからだ。なので、それだけで、あらすじなどは全く読んでいなかったし、視聴するつもりだったので、他のnoterさんたちの記事やネットでの感想記事なども一切読んでいなかった。
しかし蓋を開けてみて、不倫は想像がついていたが、本作も選挙がテーマの一つとなっていて驚き。今年になって、Netflixで立て続けに台湾、韓国の選挙をテーマとしたドラマを観てきたので、なんだかネトフリ自体がこういうテーマをプッシュしているのかと思ってしまう。
それともこれも、新しいアジアドラマのトレンドか?
本作のクイーンメーカーたち
本作は離婚、夫婦の在り方がいちばんのテーマであるものの、台湾、韓国の選挙ドラマを観てきて私としてはクイーンメーカー、いや、本作はキングメーカーか、大志の母とゆいの役割は興味深かった。
もちろん、台韓とは違う、選挙区が舞台になっているため、簡単に比較できるものではないだろう。しかし、その選挙区という地域ならではの選挙活動がかなりきちんと描写されていたといえ、全世界配信されていたので、海外の人にどのぐらい伝わっていたかはわからないが、こういう日本の一面を見せたのはよかったのではないかと思う。
東京から対抗する党の候補者、想田豪(山本耕史演)が乗り込んでくると、スマートでおしゃれな作りの選挙事務所に、ネットなどを利用して攻めてくるものの、地方などでは、まだまだ候補者が一軒一軒の家を訪ねたり、一緒に活動したりするのが重要であるということがよくわかる。
また有名女優である妻の存在とサポートも欠かせない。
イージーなサクセスストーリーではなく、挫折を味わい、大志が政治家として目覚めていく成長過程が描かれていたのもよかった。
両脚本家の特徴が見事に現れていた
ストーリーとしてもとても面白く、いろいろな点をあげたらきりがないが、大御所たちの脚本はやっぱり安定。
クドカンらしい、ところどころに散りばめられたネタやブラックコメディ感、そして大石静らしい人間関係や人物像の描き方が思う存分出されていた本作、個人的にはやはり大石静の男性像の描き方が好きである。
ここではやはり松坂桃李と錦戸亮!
『セカンドバージン」の長谷川博己ほどメロメロにはなれなかったけれど、松坂桃李のダメ男ちゃんは可愛かったし、錦戸亮の色気ダダ漏れ感は驚いた。2人の今までとは違う魅力が多いに引き出されていてよかった。
ネットで錦戸亮がZ世代には「イケオジ」なんて呼ばれているそうで、それを読んで結構ショックだったが、そうか、彼ももうそんな年になるんだね。ああ、もうアラフォーか。
それに、桃李くんをいまだに「シンケンレッド」なんて呼んでる場合じゃないんだな。
私は息子が観ていたので、松坂桃李、竜星涼、志尊淳、横浜流星あたりは戦隊の時から見ていて好きなのだが、みんなカッコよく活躍していてくれてお母さんは嬉しい。。。(って本作と関係ないな、笑)
髪の毛のばすのかと思ったんだけど!
本作のタイトルが、私でさえもすぐにこの歌い出しを思い出す吉田拓郎の曲に因んでいると知ったので、松坂桃李が離婚までにロン毛にするのかと思っていたが、のばさなかったなぁ。
それが唯一の不満点だけど、まあ、錦戸亮が結構ロン毛だったからいいか。
主題歌はオープニングとエンディングと2曲あり、Rin音&asmiによる『Good Bye』と『Fruits』🎶
個人的にはこのエンディングの方が好き❤️(音源のみ)