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日本ドラマ「マウンテンドクター」

主演:杉野遥亮、大森南朋、宮澤エマ、檀れい
2024年 全11話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=カンテレ公式サイトより)

久しぶりに地上波放送日本ドラマの記事!
毎クール3本ぐらいは見ているのだが、他のアジアドラマの記事を書くのに忙しくて、なかなか書けていなかった。まあ、他にも多くの人が書いているから、別に私が書かなくてもね。

でも大好きな杉野遥亮くん主演ということで、書きたいモードになった次第!

若い山岳医の奮闘物語

そこへ行けば、救える命があるー。
杉野遥亮 主演!
山×医療の知識が必要な“山岳医”役に挑戦
主人公と対峙する先輩山岳医を演じるのは、大森南朋!山岳医療にスポットを当てた完全オリジナル作品
圧倒的なリアリティーとスケール感で描く、
新たな“山岳医療ドラマ”誕生

カンテレ公式サイトより

マウンテンメディカルチーム、通称「MMT」が立ち上げられ、そこに自ら配属を願ったスタッフや、院長から打診されて配属したスタッフたちが、その存在意義、実際の医療活動を通じて、どうあるべきかを模索していく物語。
杉野遥亮くん演じる若い山岳医・宮本歩を中心に、それぞれの山、医療への向き合い方が描かれていく。

タイムリーなテーマ

山のお医者さんというと、向井理主演の2012年の『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』みたいなのかなと想定していたら、より深く切り込んだ内容ではあったと思う。
そしてちょうど夏クール放送というのもあり、割と毎日ニュースを賑わせていた富士山登山の問題にも関連する部分もあったりして、タイムリーなテーマだった。

私自身は山登りには全く興味なくて😅、これからも登ろうとは思っていないが、登山者の山に登るモチベーションや、山小屋の雰囲気、服装や天候のことについても知ることができて興味深かった。

オリジナル作品であるらしいが、この方のストーリーにインスパイアされているのではないか。

大城和恵(おおしろ・かずえ)さんという方は、日本人初の「国際山岳医」になられた方だそうで、こちらの記事の内容が、色々と本作でも取り上げられているのがわかる。

「国際山岳医」とはなんぞやら?と調べてみたら、どうも国際山岳連盟(International Climbing and Mountaineering Federation)という1932年にフランスのシャモニーで設立され、現在はスイスのベルンに本部を置く組織が出している「Diploma in Mountain Medicine (DiMM)」という山岳医療に関する最低限の知識を身につけた資格を持つ医師のことらしい(英語のWikipediaで読んだので、間違っているかもしれない)。

登山といえば、やはりヨーロッパのアルプスとかが有名なので、そのあたりで必要とされてできた資格なのだろう。なるほど。

医療ドラマや救助隊のストーリーも数多く出ているし、山登りのストーリーがもあるが、多少予定調和的な終わり方とはいえ、それがうまく融合されたドラマになっていたと言える。

麻酔科医ってなんか地位低いの?

本作でちょっと気になったのが、岡崎紗絵演じる麻酔科医の村松典子。彼女は開業医をしている母親の意思(命令)に逆らって、密かに内科医ではなく、麻酔科医になってしまったのだが、なんだか内科医である母親のマウント感がすごい。

いろいろな医療ドラマでも、もちろん外科医が非常に権力を持っているのは感じられる。しかし、部外者の私からしたら、みんな大変な国家試験に受かって医師になっているのだし、どんな科でも立派な医師であると思う。

この典子のストーリーも含め、本作では開業医が絶対!みたいなステレオタイプの母親や、行政側の人間を出すことにより、日本の病院や行政などの古い体質のあり方にも一石を投じていたのではないかと思う。

杉野くん、頑張ったー!

もちろん本作視聴も、杉野遥亮くんが主演だから!
結構彼の作品は観ていると思っていたが、今調べてみたら、そんなに観ていない(笑)。

本作では彼の得意な「若い頑張り屋さん」タイプのキャラ。もちろん文句なく、彼らしい演技で満足であった。あと2〜3年はこのキャラでもいけると思うが、その先どうだろう?
秋ドラマでも刑事役ということで、本来は警察ドラマはあんまり好きじゃないんだけど、やっぱり彼だから見ちゃおうかな。。。

こちらが主題歌の髭男の『Sharon』🎶