落ちこぼれ
僕はバスケが好きだった。
なぜ好きかって?
好きな子が好きだったから。
単純だよ。
小学5年生の頃、僕は君を好きじゃなくて、君が僕を好きという噂から僕は君を好きになってた。
意識してないのに急に聞いたから意識しすぎて好きになった。
これが長い初恋。
席替えが待ち遠しいかった。
いつか君の隣に行けるかもしれないから。
毎日学校へ早く行きたかった。
君に会える時間だから。
勇気がないから楽しかった。
言えないから不安はなかった。
好きが続いたままだから。
僕は弱いんだ。
なんでって?
逃げてばっかだから。
正面向いたことないんだ。
なんでって?
勇気がないから。
僕ってなんかあったけ?
何もないや。
だから落ちこぼれなの?
そうでもないや。
みんなもあるでしょう?
言いたいけど言えない言葉。
今となっては遠く離れたあの日だね。