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ヴィーノ・ノヴェッロ解禁日

 いよいよ10月も大詰めです。

 明日の夜はハロウィーンですよ~……と思っていたらSNSをひらけば押し寄せてくるのはクリスマス商品の波(笑)

 うん、わかります、わかるんですけどね――やっぱりイベントが一つ終わるまでは、次のイベント推しはもーちょっとお待ちいただきたいと思います。

 商売てのはどうしてもこう、季節も前倒し前倒しじゃないといけないんでしょうかねえ。

 季節の暦、二十四節気七十二候を見ていると、季節に自分を合わせていく感じが心地よいのですが(天地と調和する感じ)、そういうペースに慣れてくると、現代の、〇〇商戦と言われるような速度と展開には、たまに、「あのさあ……」と言いたくなるときがあります。


 それが一番激しいのはやはりファッション業界ですかね。

 クソ暑い最中に秋冬物を出すし、クソ寒い時期に春夏物が出てくるし、一番違和感あるのは「次の流行色はこれ」と言われること。

 流行というのは多くの人が自然発生的に支持することで現れるものだと思っていると、ファッション業界のアレには違和感を覚えることになりますねえ。


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 最近、プラットフォームをジリジリとnote に移しているので、以前のように毎日雑談ということはなくなってきました。

 本当は、これはわたしの息抜きなので、その他活動とは別にして続けていきたいのですが、どうにも時間と体力のやりくりができず。

 何かを選ぶということは何かを捨てるということ。致し方ございません。

 それでも時間が取れるときにはまた、こんなふうによもやま話を書いていけたらと思っております。


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 今日はイタリアワインの新酒、ヴィーノ・ノヴェッロの解禁日です。

 時差と日付変更線の都合上、日本が世界で一番早くの解禁ということになるのかな。


 ワインの新酒解禁と申せば、フランスのボジョレーヌーヴォが有名です。

 わたしは個人的にはワインは、フランス産「以外」の方が体質的に合うという、謎の現象を抱えております。😅

 その中でもイタリア産のワインはことに好き。
 酔い覚めも爽やかで、さらさらと水が体内を流れていったみたいに身体にとっても抵抗がない感じがする。ちょっと不思議だけど。

 そんな話を、とある知人にしてみたところ、

「フランスワインは主に肉料理に合わせており、イタリアはご存知のように(もちろん肉料理もあるけど)海産物と野菜が豊富なのでそちらに合わせている。
 伝統的には野菜と海産物を食べてきた日本人には、イタリアワインの方が合う、または好むということはあると思う」

 と言われたことがあります。


 料理自体もそんな感じですかねえ。

 昔は洋食といえばフレンチだったのが、1980年代末から90年代でしょうか、本格イタリアンというものが一気に人気になって、フレンチを凌ぐ勢いになったことを覚えています。

 考えてみれば野菜と魚介類を好むという点で、イタリア料理は、日本人の好みにもともと近いのかもしれませんね。

 それまでスパゲッティといえばうどんのように柔らかいナポリタンくらいしか知らなかった日本人が「アルデンテ」という用語を覚え、イタリアン人気から「イタメシ」という言葉も人口じんこう膾炙かいしゃした時代——という記憶がございます。年寄りなので(笑)

 人気が出て親しみを覚えるものになると、愛称というか(ヘンな)略称を使い出す習性がありますねえ日本人には。


 ああいう熱烈なブームも去り、現在では完全に人々の日常に溶け込んだ存在となったので、あえて「イタメシ」などと言われることも無くなったように思います。いうとしたら普通に「イタリアン」ですよね。


 イタリアワインはわたしにとっては飲みやすく、悪酔いしない、という印象です。

 なぜかはわからないのですがフランスワインは厳格に分量を守らないと、まーじーで悪酔いします。
 これはワインが悪いんじゃなくて、純粋に、わたしの体質の問題ですので、「へー」の一言でスルーしていただきたいと思います。


 そんなわけなので、いいなあノヴェッロ、と毎年思うわけですが。

 2017年11月にぶっ倒れて以来、本当にアルコールがダメになったので(昨年夏からちょっとずつ復活してますが♡)、目下のところは毎年、いいな~いいな~と言っているだけです。


 ボージョレもそうですが、新酒はその年のワインですから、ワインとしては若いどころの話ではなく、ワイン本来の美味しさとはまた別のところに存在しますね。
 もちろん美味しくないわけではなく、別の見方、味わい方があるということ。

 イタリアの産地はボジョレーより南にあるので、温暖な気候によって早くにブドウが熟し、「濃縮したフレッシュな果実味が広がる新酒」になるんだとか。

 あれこれ飲み比べるのも楽しそうです。


 

 今年はいつまでも暑さが続いて、秋が行方不明な感じでしたが、こうやって、秋の便りも聞こえるようになりました。

 日本酒も新酒はあるのですが、こちらはまたちょっと定義が違っていて、シンプルにこれが今年の新酒、みたいな表現ができないんですよね。

 とはいえ、日本酒にとっても秋に蔵出しされるお酒はまた格別。


 IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)では、ワインと共に日本酒部門があって、よくわからないけど「大きな括りでお仲間」になっているんですよねえ。
 なんだかいまだに不思議に感じてしまうけど(日本酒部門は2007年創設)、いずれも美味しい醸造酒、秋冬に楽しんで行けたらいいなと思います。

 

 

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みずはら
筆で身を立てることを遠い目標にして蝸牛🐌よりもゆっくりですが、当社比で頑張っております☺️