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にほんご| わらうかどには(9)
め・はな・くち・みみ・まゆ・ほほ・は 等
顔(周辺)のパーツも取りかかりやすい単語です。
・ひらがな2~4文字程度の短い言葉
・子どもにも馴染みがある
・説明がほぼ不要
・目や口という漢字の形がむずかしくない
日本語指導を受けて半年
言われたことは理解しているようだけれど
自分から話さない3年生の担当をしてほしいと言われた時
あれこれ考えて
初回は「ふくわらい」をすることにしました。
目・はな・口・ほほ・まゆ、表・裏、上・下・左・右・ななめ、もう少し
という短い言葉を練習し
紙のパーツを動かしてルール説明します。
1.まず、私から目隠しをして掌を出すと
「め、です。」と言いながら目の絵を渡して
「うえ」などとしっかり場所も指示してくれて
ホッとしたことを覚えています。
2.目隠しが嫌ではないことを確認したら
今度は、児童が私の指示を聞いて「ふくわらい」を
完成させます。
最後に目隠しを取ると笑顔がこぼれました。
それ以降、初対面の児童たちにも「ふくわらい」をしたところ
みんな笑顔になり、緊張感が和らいだ気がします。
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遊んで終わり、では勿体ないので
前半で言い方を練習した「め⇒目」「くち⇒口」「はな」などを
おたふくの顔が描いてあるプリントに書きました。
最後に自分の書いた文字を読み上げます。
説明を「聞くこと」
言葉を「話すこと」
文字を「書くこと」
文字を「読むこと」
この時点ではまだ、単語でのやりとりです。
でも、「日本語で話してみようかな」と思えたことが
まず大切なことであり
学習指導要領の目標に
近づく第一歩であると思います。
また、上の4つを意識することも
児童が飽きない授業作りの助けになります。
学習指導要領は、子どもの発達段階に合わせ
各教科などの目標が書かれているもので
文科省のHPで見られます。
興味のある方は、国語低学年の目標だけでも
目を通してみてはいかがでしょうか。
段階を踏んでいるとはいえ
1年生→6年生への目標のレベルアップぶりに
驚きますが、それだけ成長著しい大切な時期なのです。
ページ番号がずれていたので
直しました。失礼しました。