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3週間ぶりの受診 【闘病記vol.7】
こんばんは。堂ノ本です。今日は、沖縄遠征に行っていたこともあり、実に10/31以来の25日ぶりのメンタルクリニックの受診日でした。変化が少しあったので、記録として残しておきます。
【沖縄への遠征を趣味の俳句に残した記事です】
病状の変化について
最近の病状の変化・回復については、前回の記事で記した通りなのだが、受診して先生の部屋に入るなり、「沖縄は肌にあったようですね」と、言ってもらえた。先生の目から見ても、一目で変化を感じるというのは、かなり大きく回復してる証拠だと思う。
沖縄での出来事を色々質問され、答えていくうちに話も盛り上がり、数分間経った。初めての受診の時は、先生の質問にさえ容易には答えられない状態だったのを記憶している。趣味の俳句がすごく楽しいこと、ここのリワーク(復職)プログラムで体を動かす事に楽しさを見出して、トレーニングジムに通い始めていることなども、話した。
先生は、うんうん、と聞き上手に話を聞いてくれ、私の話したことを広げるように違う質問をしていった。流石にプロだなぁなんて思いながら、私は気持ちよく喋った。「ひとまずリワークプログラムは卒業ですね」と言われた。
このプログラムは、家で落ち込んで引き篭もりがちだったり、朝起きれない、などの症状がある人が、病院へ平日朝から夕方まで通ってセミナーを受けたり、時には体を動かしたり、同じ通院者とコミュニケーションを図ったりすることで、うつ症状を上向かせていく目的がある。が、これはもう今の堂ノ本さんには必要ないでしょう、とのことだった。たしかに、朝は起きれているし、俳句のために外に散歩にもいく。正直、このリワークプログラムで友人からの誘いを断ったり、何か別の用事を入れられないことが不満ではあったので、「卒業」と言われると、素直に嬉しかった。
それから、夜、睡眠導入剤がなくても眠れていることを話した。また、夕食後に飲む精神を安定させる薬の副作用で夜が極端に早くなることがしんどいという話も隠さずに話した。結果、睡眠導入剤は一度中断しましょうとなった。精神安定薬は、ここからいつか訪れる躁状態のために服薬はしてほしいとのことで、1錠から半錠にすることになった。双極性障害に効くとされている別の薬は、引き続き増減なく飲んでいきましょうとのことだった。思いの外、こちらの希望通りになったので、拍子抜けだったが、それだけ回復しているとの証左だと思うと、それもまた嬉しくなった。
受診を経て不安なこと
ただ、嬉しいと感じることが多い反面、少し不安な面もある。それは、病院に平日昼から夕方までいることで、少ないながらもあった他者との会話がなくなることだ。それが無くなると、私の生活圏内での会話相手は、妻と猫くらいになる。週に1,2回は友人・知人に会うので、会話はそこで大いにあるのだが、毎日かと言われるとそうではない。例えば、通っている喫茶店のマスターだったり、一人で飲みに行く居酒屋のマスターだったり、そういう人を自分の会話の圏内に入れていく努力が必要と考える。
また、そういう”人との会話”や、”自分の嗜好”を考えた時、仕事以外での継続的なコミュニティを持っておく必要を感じている。私は生来、おそらく静かな人間で、けれど、何かを話したい瞬間に駆られる人間である。そういうところが、「俳句」にぴったりハマったと考えるが、いよいよ句会に参加するフェーズに入っているのかもしれない。まだ句歴は浅すぎるほどなのだが、自分の今の状況を鑑みると、俳句に関するコミュニティに属すことは、「他者との会話」の点でも、「自分の性格」的にも、安定するように感じる。
今後のことを考えると、私の生活圏内には、二つのコミュニティが存在することになる。一つは、家庭。もう一つは仕事。ここまでは病気がわかる前も同じ状況だった。そこに第三の趣味のコミュニティが生まれることで、一種の避難所となるのではないだろうか。
第三のコミュニティの可能性
今の自分には、家庭というコミュニティの他がなく、逃げたい時は散歩に出るか、喫茶店に行くか、友人に会うかの三択で、そのいずれもどこかに不満がある。散歩や喫茶店は継続性はあるが、他者との会話はなく、季節や営業時間によって左右される。友人に会う事は楽しく、もちろん会話は弾むのだが、金銭面でも継続性に欠ける上に、相手と自分の予定次第では不可能なこともある。そういう面でも、継続性があって、かつ他者との会話が生まれる第三のコミュニティが、私には必要不可欠に感じる。無論、「仕事」という第二のコミュニティ前提でのことではあるが。
件の句会が選択肢の筆頭に挙げられるが、どこでどんな人たちがやっているのか、情報が全くない。もう一つ思いつくのは、麻雀。雀荘なら人との会話に困ることはない。ただ問題は、飛び込みで雀荘に入れるほどの実力者ではないので、やや恐ろしい。
今の自分の周りにあるもので考えてみる。スポーツ観戦はどうだろうか。サッカーならリバプールを応援している。東京には海外サッカーの観戦バーも多くある。野球も六大学やプロ野球など見られる場所も多い。一人だが一人ではない、という面では魅力的だが、スポーツバーや球場で会話が生まれるかと言われると、そこまで陽気なキャラクターでもない。ストリップ鑑賞はコミュニティにはなり得ないだろう。金銭的にも都合の付け方も難しく、無論そもそも会話もあまりない。読書はどうだろうか。そもそも一人で行うものであるし、これもまたコミュニティにはなり得ない趣味だろう。他にも思いつく趣味といえば、今は離れているが映画鑑賞・落語鑑賞にソロキャンプ。うーん……どれも一人で楽しむものばかりだ。自分の性格が滲み出ている。
やはり最善の選択は、俳句の句会である気がする。今週あたりから情報を集めていこうと思う。内省して、考えてみると、読書もネット麻雀もスポーツ観戦も、映画鑑賞も然り。やはり自分は一人の時間を大切に生きてきたのだと思う。日々の喧騒から離れられる一人時間でエナジーを蓄え、映画制作や仕事に入れていたように思う。ほとんどライフワークのように取り入れていた趣味だった。だからこそ、結婚や転職を経て、一人の時間が取れなくなり、精神的に不安定な面が露呈したのだと思う。
まとめ
これから、もちろん職場への復帰も考えていかくてならない。その気持ちは募る一方で、 早く仕事に戻らなければ、早く自分のお金は自分で稼がなければ、そんな風に焦ってしまう自分がいる。しかし、先生曰く、「再休職」になることが一番の問題らしい。根本的解決のために、地を固めていきましょうとのことだったので、まずはこの一人時間の確保の仕方と、第三のコミュニティの模索、これをこれからの課題としたい。
自分の症状を知り、それが出ないように地を固め、そこで安定したら、ようやく仕事に復帰、長い道のりになりそうだが、辛抱強く、焦らず、じっくりと治療に専念していきたい。
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![堂ノ本 敬太](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158974536/profile_1ba1b367c352103d2ce2856e5ae403b6.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)