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最近の近況報告【闘病記vol.12】

 こんばんは。堂ノ本です。約二週間ぶりの更新になります。最近の近況報告も兼ねて、闘病の様子をレポートしていこうと思います。

 前回の更新の時は、自分のこれまでの数年間を月単位で振り返ってみて、その歩数や睡眠時間を分析することかrあ、こういう時に躁状態になっている、というある程度の自己認識ができました。そして、今回。あれから二週間。状況が少し変わって、自分が躁状態に向かって行っている感覚があります。

 あれから私の状況は、少し変わり。というのも、次の監督作の脚本にGOサインが出て、具体的な撮影時期が見えてきたのです。そのため、ここ二週間は、準備稿の執筆、スタッフィングにキャスティング、ロケ地の選定や制作費の配分の概算など、色々と作業が押し寄せてきました。そのため、一日の中での作業時間が自ずと増え、またここ数ヶ月自分自身との戦いだった日々から、他者が日常の中に入り込んでくるようになり、生活リズムや一日の予定が崩れていくこともままありました。

 記録上では、徐々に、睡眠時間が短くなっています。そして、来たる躁転に向けて力を蓄えるように、昼間も眠ってしまう、過眠の傾向があります。一方で、歩数の方は、一日一万歩ペースを維持。一月に始めたダイエットで、一日8000〜10000歩を目標にしていました。一月のタイミングでは、総じて努力して1万歩を維持している感覚があったのですが、二月に入ってからは、あまり歩きすぎないように、とセーブしていながら、1万歩が維持されている感覚です。つまり、過活動の傾向が少し出てきています。

 今は、自分が躁状態に陥るのが怖いです。そしてもっと言えば、躁状態の後に必ず訪れる鬱状態に戻るのが怖い。けれども、映画の準備をしなくてはいけない。というか、したい。この二律背反の中で、いかに自分のペースを崩さないかを気にしながら、生活しています。

 具体的には、毎日の散歩のルーティンと、月金のフィットネスジム通い、水曜の映画館で映画を観るというルーティンを守っています。夜は12時にはベッドに入るようにし、朝は8:00〜9:00の間で起きるというリズムも守っています。朝昼晩、欠かさず食べるようにし、夕食後は精神安定薬と、ラツーダという双極症用の薬を飲む。安定した、逸脱のない日常を心がけています。

 けれど、ここ最近は、その日常が、だんだん退屈に感じられて、だんだん辞めたくなる気持ちになります。薬も飲まなくていいんじゃないか、と思う日もあり、たまには夜中に映画三昧をしたいな、なんて思うこともあります。服薬の関係上、お酒を禁じているのですが、最近飲み会があり、お酒を飲んでしまいました。ひどく酔っ払って帰り、妻に怒られました。酔っ払ったことじゃなくて、躁転するよ、と叱られました。けれど、酒くらい少しはいいじゃないか、と沸々としたものが込み上がってきたりします。全部投げ捨てて、元の何も気にしていなかった頃に戻りたい、と思ってしまいます。なんだか、普段はイライラしないことに、イライラしてしまったりもします。

 こないだの受診の際に、正直に主治医に話しました。「躁状態に陥るサインに溢れているので、気をつけてください」と言われました。自分でも自覚的だったのですが、そうですか、やっぱりこういう気持ちになるのは、そういう傾向にあるからですか、と、改めて思うと、「自分は精神障がい者なんだな」と、しみじみ感じてしまいます。

 躁状態は、ひどい場合には入院が必要になることもあるほど、危険らしく、何より私は、自分が病気であることを自覚して、初めての躁鬱サイクルの最中。今持っている感情が、病気によるものなのか、それとも「普通」の感情なのかさえ、判別がつかない。特に、普段は何に対しても起こることはないのに、些細なことで心をかき乱され、苛立ってしまっている自分に気づくと、いったいなぜなのか、なんなのかわからず困惑する。

 ここ最近は、自分の症状を知るため、もっと自分の病気を理解するため、作業中はひたすら「双極症」に関するYouTubeの動画を流しっぱなしにしている。そこで色々な体験記や、医師の情報を仕入れて、どうにか躁へと歩勧めてしまっている今の自分を、繋ぎ止めようと模索している。

 前回の記事の頃は、寛解に向けて、なんて呑気なことを書いていたけれど、(寛解はそうでも鬱でもない状態が二ヶ月以上続くこと)そうも言ってられない感覚に陥っている。

 何より不安なのは、今躁状態に入ると、もうすぐ撮影する自分の三本目の商業現場のときに、まず間違いなくうつ状態でクランクインとなる。それはなんとしても避けたい。

 今はそんな状況です。

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堂ノ本 敬太
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