何が君の喜び?
君はどんなときに喜びを感じるだろうか。
怒りや哀しい気持ちになるときは、どんなときだろうか?
楽しいって、どんなときに思う?
君にも僕にも、心があって、褒められたら嬉しいと感じるし、叱られたら悲しいと感じるよね。
感情があることは当たり前だから、感じることはおかしなことじゃないんだ。
でもね、君がうれしいと感じるときと、僕がうれしいと感じるタイミングは一緒のときもあれば、一緒じゃないときもあるんだ。
分かるかい?
たとえば、君の誕生日に欲しかったおもちゃをもらえたら、うれしい!って思うよね。
でも、僕は大人だから、もしおもちゃをもらったとしたら、ありがとう、とは思うけど、残念ながらうれしいとは思えないんだ。
それよりも好きなミュージシャンのCDや好きな本をもらったほうがうれしい!って思うの。
欲しいものが人それぞれ違うように、うれしいって思うことも人それぞれ違うんだよね。
そして、君に覚えておいてもらいたいのは、君がうれしいと思うとき、悲しいって思うときがどんなときなのか、ちゃんとわかっていてほしいんだ。
とくに、喜怒哀楽っていう4つの感情は意識してみてほしい。
なんで喜怒哀楽を意識してほしいのか。
その理由は、ぼくたちが一人では生きていけないんだってこと、人と人は助け合って生きているんだってことを忘れないでいるために必要だからなんだ。
どういうことか、ひとつひとつの感情について話していくね。
まず、喜びについて。
アンパンマンの歌にも、「何が君の幸せ?何をして喜ぶ?」って歌詞があるよね。
喜びってなんだろう。
喜びとは、ルンルンと心が躍るような、うれしい気持ちのことだと思う。
君は、どんなときにルンルンって気持ちになるかな?
たとえば誰かにプレゼントをもらったら、うれしい気持ちになるよね。
逆に、君があげたプレゼントを友達が喜んでくれて、ありがとうって言ってもらえたら、同じようにうれしい気持ちになるんじゃないかな?
プレゼントを例にして考えてみると、誰かに何かしてもらったときや、誰かに何かしてあげて喜んでもらったとき、人はうれしいって思うんだ。
そして、その嬉しいって喜びを相手に伝えるために、「ありがとう」って言葉があるんだよ。
だから、君はうれしいなって思ったら、相手にちゃんと「ありがとう」って言える人になっていこうね。
あともうひとつ、喜ぶ場面を想像してみよう。
たとえば、君が運動会で赤組と白組で競っているとしよう。
君は赤組だ。赤組が勝ったらうれしいし、負けたら悲しいって思うはず。
君が出ていない競技でも、同じチームのことを「がんばれー」って応援するだろうし、勝ったら「やったー」っておもうよね。
なんで運動会を想像してもらったかというと、誰かと勝負して勝つことは喜びになるんだ。心が躍りだすくらい、うれしくなるよね。
でも、大人とこどもが勝負して、大人が勝ってもそんなに喜んだりしない。
こどもでも、力の差がはっきりしていると、そんなに喜ばないだろう。
プロ野球でも、サッカーでも、お相撲さんも、みんな真剣に勝負しているよね。
正々堂々、真剣に、真面目に、精いっぱいの力を出して、勝負をする。
そんな戦いをするから、勝ったらうれしいし、負けたら悲しくなるんだ。
だからね、君は、勝負する場でふざけないでほしいし、精いっぱい力を出して、真剣にぶつかってほしい。
真面目な気持ちをもって戦って、勝ったら君は本当にうれしいって気持ちを持つことができるはずだよ。
最後に、「何が君の喜び?」、その答えを僕なりに伝えておくね。
喜びとは、人としっかりつながっている時に感じる感情なんだ。
感謝すること、感謝されること、どれも相手がいないとできないことだ。
勝負して勝つことも、相手がいないとできないね。
だから、喜びを感じるためには、人とちゃんと付き合っていかないといけない。
友達や家族、先生、好きなひと、たくさんの人とつながりを感じて、たくさんの喜びを与えたり、もらったりしながら生きていこうね。
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