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140字小説【とうとう寝た】

僕たち夫婦は還暦を迎えた。妻は超ショートスリーパーで、僕は妻の寝ている姿を一度も見たことがない。それなのに僕より活動的で病気一つしなかった。しかし、その日は突然やってきた。「眠い…」と呟き横になった妻は、そのまま三十年間眠り続けた。やはり人生の三分の一は睡眠時間なのかもしれない…

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こし・いたお
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