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140字小説【恋のフィナーレ】


ぼくは彼女に恋をしていた。窓際の席から校舎の中庭を見下ろす彼女。突如あちらこちらから響き渡る悲鳴。担任が屋上から飛び降りたのだ。ぼくは恐怖で青ざめ、恋は突然フィナーレを迎えた。なぜなら見てしまったから。悲劇を目撃していた彼女がほくそ笑む瞬間を。

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こし・いたお
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