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140字小説【お節介な天使】

前から歩いてくる人はすでに雨は上がったというのに傘をさしている。「空を見て!」とでも言うように上を見る仕草をするお節介な女。でも気づかない。今度はトンネルを抜けても車のライトを消さない人がいた。ライトを指差し合図する女。でも気づかない。ショーウィンドーに映る女の頭上には天使の輪。

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