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140字小説【イエティ】


雪山で滑落したぼくは誰かの呼び声を聞いた。全身に雪をまといながら立ち上がると、手を振り無事だと合図した。イエティを探し求め数十年。体力的にラストチャンスだった。数日後、諦めかけていたぼくに朗報が入る。ついにイエティが撮影されたという。そこには雪をまとい手を振るぼくが写っていた。


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こし・いたお
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