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140字小説【我に返る】

死を覚悟した私は生き別れになった兄を思い出した。私を虐待の地獄から逃してくれた。目出し帽を被った強盗たちに占拠された郵便局。そこへのこのことやって来た私。警察との交渉が難航する犯人たちのリーダーは、人質一人を殺すと言い私に銃を向けた。「お、お前は違う…出ていけ」聞き覚えのある声…

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こし・いたお
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