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【徒然なるままに】子育てを振り返って

娘はよく、自分はお兄ちゃんと性格が全然似ていない、自分はお母さんとよく似ていると言う。

子どもがお母さんの取り合いをしているわけではなく、成人している娘だ。

うーん、どちらかと言えば、息子の方が私に似ているように思えるのだけれど、娘から見たら娘と私が似ているのだろうか。

そして、息子と娘を比べると、確かに性格は全然違う。

あ、でも!と。

「二人とも生命を大切するし、小さい頃から、お財布やお金を置きっぱなしにしてても、それをどうこうっていうのは絶対になかったやん?そういうところが似てる!」と言うと、それは当たり前のことだと。
まあ、そうだな。

でも手記や小説などを読んでいたら家人のものはハードルが低いのか、家人のものに手を出す場面がそれほど悪びれた様子もなく描かれていたりするし、夫婦間でのことも耳にしたりもするので、「でも色々あるらしいよ」と言うと、娘は、それは性格じゃなくて教育だと。

「そっかー」と、そこで話は終えたのだけれど、そういう時に思い出すのは、昔聴いたある講演会のこと。

子育てについての講演だったが、三人の子どもがいて、上の二人はなんともなかったのに、一番下の子が幼い頃手癖が悪かったという話があった。

確かご自身の体験談だったと記憶しているのだけれど、それだと講演会で話されるほどの人なので子育ても勉強したり、意識して取り組んでおられるだろうに、それでもそういうことがあるのだとしたら、やはり、その子、その子によって「大変度」が違うのだと思う。

私の場合、自分が大切に思っている事が、子ども達が育っていく中でたまたま上手く受け継いでくれたわけで、そのことに関して言えば「大変度」が低かったのかもしれない。
なので娘に「教育」と言われると、なんか少々複雑な心持ちがする。

ただ、あくまでもそれは、私が大切だと思っている「生命は大切にしないといけない」「他人のお金や物を盗らない」ということに関してということであって、それに比べると私の中では枝葉に過ぎないようなことも、意外と学校等では重く見られるのか、その枝葉で色々苦労はさせられた。

特に息子の通っていた小学校は場所がら、教育熱心な親御さんが多く、子どもは教師や親の前ではいい子だけど、というタイプの子が多かった印象があり、学校がなんでそんなこといちいち親に言ってくるかなぁと感じることがしばしばあった。

そもそも、講演会の話のように親がなんとか伝えようとしても上手く伝わるのは難しかったりするのに、親の方が「そんなことで」と感じている時点で、学校への手前子どもに注意だけしても伝わるわけがないと今なら思う。

娘の方は娘の方で、女の子特有のゴタゴタでややこしかった。

中学生の時に娘の同級生のお母さんに夜遅くに呼び出されて、何かと思えば、そこの娘さんをうちの娘が無視しただったか忘れたけど、そういう話。

集団で苛めてるとかじゃなくて、個人間でなら何かあったら口きかないとか普通にあるだろうに。

そして喧嘩したり仲直りしたりと、そういう中でそれぞれ自分の悪いところに気づいて成長していくものだと思うのだが。

後で、その人は先生やお母さん達の間でも有名なモンペということを知ったが、中学生でそこまで過保護にして将来どうするのだろうと思った。

でも、母親に泣きつくほど娘の態度が気に入らなかったのだろうな。
はっきりしてるし、性格がキツいところもあるのだろう。

手を出したり何か隠したりとかしたわけじゃないのに、口をきいてくれないくらいで親が介入してくるのが変なのだけど、呼び出されたら面倒くさいので無難な態度にしておいてくれ娘、と。

そしてそういう性格なのに、よく私と似てるとか言うなぁ。

でも娘は以前息子のことを、「あんなに心が綺麗な人はいない」と言ってたので、それを思うと私もそっちと似てるとはちょっと言い難いか。

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