[短編物語] 緑の豚
私の住む小さな島は、人間住人の3倍の豚がいるので、近隣から、ピッグアイランドと呼ばれている。人口は、三百人だから、だいたい千匹位の豚がいることになる。豚は、生まれたり、食用にされたり、輸出されたり、たまには、病気で死んだりするのが常なので、正確な数は、いつも上下している。今、正確に何匹いるのか、一般の住民が把握しているわけではないけれど、市役所で、豚の数と所在を、しっかり管理している。
豚たちは、島に5つある、大きな農場で、飼育されている。うちの島は、自然農推奨で、豚舎でず