"当てはまらない"ということは、"当てはまる"と同じくらいあるもので。
以前、母が緊急入院したという話は
過去の記事でもチラッとだけ書きました。
色んな方に当てはまることだと思うので、
そのことについて少し書いてみようと思います。
例えば、
喉が痛い、鼻水や咳が出る、微熱がある、
身体が怠い、などと思った時、
風邪かな?と思ったりしますよね。
もし、風邪とは違うような症状が出た時は
今の自分の症状からどんな病気の可能性があるのか
など詳しく調べてみたりしますよね。
病気と、それぞれの病気に現れる症状。
しかしそれらは"当てはまらないこと"が
たびたびあることを、頭の片隅に入れておく方が
良いのかもしれないな、と思うのです。
入院前日に電話した際に母は、
「ここ数日、背中が痛くて」と言っていて。
母は私と同じく頚椎も腰椎も悪いのですが、
この場合"背中が痛い"ことは、痛みに強弱はあれど
毎日のことなんですよね。
そして、痛みというものは案外錯覚が多い。
筋肉や神経は繋がっていますから、
痛い場所に問題があるとは限らなくて。
肩こりや首の痛みなどの原因が、
歯だったなんてことはよくありますよね。
そこで私は母に、
微熱や吐き気、咳など他の症状はないか聞くと、
身体が怠いけど、熱もなくて風邪のような症状も
ひとつもないのよ、と。
ですが、なんだか嫌な予感がして、
「背中や腰の痛みは内臓から来る場合も多いから
すぐにかかりつけの病院へ行ったほうが良い」
と話すと、姉も同じことを言っていたから、
明日病院へ行ってくるわ、と。
腎盂腎炎などもそうですが、
内臓の痛みを腰の痛みと感じるようなことは、
内臓疾患では多々あることで、高齢者の場合は特に
すぐに病院へ行くほうが安心です。
母と電話で話した翌日の午後、
病院へ付き添った姉から連絡が入り
「入院になった、肺炎球菌だった」と。
まず、肺炎球菌について記載のあるサイトを
ふたつ掲載しておきます。
「肺炎球菌感染症 症状」などで検索すると
こんな症状が記載されていたりします。
・寒気、発熱、倦怠感
・咳や胸の痛み、痰(血が混ざることも)
・頭痛や痙攣
・首が動かしにくくなったりする場合がある
というようなものが多いです。
が、今回母にはどれもありませんでした。
今回の母がまさにこれ、いやこれよりも
何の症状もなかった状態でした。
咳も痰もないどころか、微熱すらなかった。
身体が少し怠いというだけで、
その他には肺炎どころか風邪と思うような症状さえなかったそうです。
しかし病院へ行くと、
肺炎球菌感染症だったことがわかり、
入院してみると、体内酸素濃度は80%台後半、
鼻から酸素を入れる状態に。
もう何日か様子を見ていたら危なかったかもしれない。
唯一の症状だった「背中が痛い」はもしかすると
肺の痛みをそう感じていたのかもしれません。
ですか、熱もなく咳も出ないとまさか肺炎だなんて
なかなか思い当たりませんよね。
おかげさまで1ヶ月弱ほどかかりましたが
母は回復し、退院致しました。
あの時すぐに病院へ行ってよかったね…
と話していましたが、例えば姉や私と、誰かと、
話をせずにいたら、毎日あちこち痛いし…と
背中の痛みをあまり気に留めずに過ごしていたら、
最悪の場合、亡くなっていたかもしれません。
というのも日本では、
65歳以上の死因の上位に肺炎があり、
65歳以上で肺炎で亡くなった方の97%以上が
肺炎球菌感染症なのだそうです。
高齢者の場合特に注意が必要であることは
もちろんそうなのですが、年齢問わず、
気にするほどではないのかもしれないけれど
少しおかしいな…いつもと違うな…と感じたら
すぐに診てもらう方がやっぱり良いのでしょうね。
忙しい日常、ついつい自分のことを後回しに
してしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、自分の健康があってこその生活、日常です。
日常の中でついつい「まあ大丈夫だろう」
などと思ってしまうことは自分自身にもあるので、
日頃から後回しにせずに、自分の身体と
きちんと向き合うことが大切だな…と
改めて強く感じました。
それではこの辺で。
今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。
また気が向いたら、来てくださいね。
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