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自己否定をやめたいけど止まらなくて悩んでいる人へ

こんにちは。いろ鳥です。

「自分の人生を生きたい」と思っても、自己否定が強く働くと「自分にはそんなことできない」「無理だ」「どうしていいかわからない」といった思考が自然と湧いてしまい、結局何も行動することが出来ず堂々巡りで終わってしまうことがあります。「自分にはできない」という思考が自動的に湧いてくるのは正直しんどいです。「お前には力ない」「何もできない」と24時間言われ続けているのですから。しかもそれが他人ではなく自分の内側から発せられているのであれば、どう対応していいか分からないというのも頷けます。

まずはこの、自動的に働いている否定の声を止める必要があります。止め方、あるんですよ。でもそれには段階を踏んで進んでいくことを推奨しています。「一気に否定の声が聞こえないようになりたい」という切実な願いは分かりますが、カンフル剤的なやり方は結局元に戻ってしまいますし、その後の反動がきつかったりするので、確実に一歩ずつ否定の声を止めていく方法を私はおすすめします。

最初に覚えていて欲しいのが、「自己否定はちょっとした病気の状態である」ということです。病気、と書くとなんだか深刻で取り返しの無いような状況のように聞こえるかもしれませんが、「自己否定は心の風邪」と捉えてください。風邪なので治り方も有りますし、いずれ治るものなのです。不治の病ではないということを理解してください。「あー、自分は心の風邪状態なんだ。だったら体調悪いのも仕方ないな」と思えるようになったら、ちょっとは気分が軽くなりませんか。

私も昔はかなり強い自己否定の思考を持っていました。その自分の存在状態を変えたくて、一時強制的に自己肯定感を高めるアファメーションを言ったり、録音したりしてその音声を聞く生活をしていました。その時のしんどさったら…。「私は素晴らしい人間だ」という音声アファメーションを(しかも自分の声で録音したやつ)聞いたら、気持ち悪くて吐き気が起こるレベルでした。「私は素晴らしい人間だ、ってバカじゃないの」とか、「お前にはそんな価値ないのに」とか「こんなことやって何になるの?」といった自己否定の声のオンパレードがひっきりなしに聞こえてくるのです…。自分が心の底から「私は素晴らしい人間だ」なんて思えていないので、その音声を耳にするだけで自分の中でノイズが生じるんです。そのノイズが気分の悪さを促していき、さらに気分を悪くさせる。正直地獄だと思いました。

あの頃の自分を今振り返ると「あの時の自分はやっぱり病気だったな…」と、思うんです。だって、自分のことを素晴らしい存在とか愛しい存在とか思えなかったら、誰が思ってくれるんか???自分しか自分の存在を肯定するものは、この世界に存在しないじゃん!!!と。また、必要以上に自分を否定する姿勢も、今となったら「病的やな…」という感想しか出てこないのです。そんな否定しなくてもええやん???と。何かのマゾプレイか???とすら思えます。

誰かが(もしくは社会が)自分の存在価値を認めてくれたら自分は自信を持てる、肯定できるとどこかで思っていたところもあったと思います。でもそれって他人軸の生き方ですよね。他人の顔色を伺いながら生きる世界は「自分の人生を生きたい」という自分の望みと全く一致していません。しかし自己否定の渦中にいると、頭ではわかっていても鳴りやまない自己否定の声に引っ張られて、冷静な対応が出来なくなるのです。心の風邪だから仕方ないね。

どんなものも「エネルギー」というのがあります。それが加速して大きくなるとその勢いが増していきます。自己否定をずっと続けてきた人は、この「自己否定エネルギー」が強くなっているのです。だからそのエネルギーの加速を止めて、エネルギーの方向を変えていくのです。自己否定のエネルギーの流れが右だとしたら、自己肯定のエネルギーの流れは左です。真逆の流れなのです。なので、まずはそのエネルギーの加速を弱めて止め、そして止まってから向かいたい「自己肯定」の方向へ、エネルギーを向かわせて流していくのです。これが自己否定から自己肯定に変えていく方法です。これって物理法則と一緒なんです。風の流れが変わる現象と全く同じ。だからコツさえつかめば難しいことはありません。

自己否定が止まらない人は、まず自己否定のエネルギーの加速を弱めるところから初めて行きましょう。いきなり「自分は素晴らしい人間だ!」なんてアファメーションを始めないこと。そうそれは過去の自分…。

さて、ここでとっておきの情報をお伝えします。
それは、

自己否定の声は嘘!

もう一度言います。

自己否定の声は、全部嘘!!!!!


いいですか。自己否定の声は全部嘘なんです。まやかし!幻!!!だから、嘘の声に、まやかしの声に、幻の声に耳を貸さなくていいんです!!!いいんです!!!(byカ〇ラ氏)

なので、自己否定が自分の内側に聞こえたら「あ、この自己否定の声は嘘でまやかし、まぼろしだった」と気が付いて、スルーすることにしましょう。スルーしていくと、「自己否定」というエネルギーの流れが弱まっていき、徐々に自己否定の声が聞こえなくなっていきます。相手にすると(意識をそちらに向けると)エネルギーは加速を続ける一方なので、スルーして相手にしないという姿勢を身につけていきましょう。

最初はスルーすることに慣れなくて、自己否定の声に引っ張られがちになってしまうかもしれません。スルーできずに自己否定の声が鳴りやまないなら、こちらの対処法を試してみて下さい。

それは、その自己否定の声に対して

「うるせえ!!!だまれ!!!!!クソが!!!!!」


と、気が済むまで叫びましょう。あ、実際声に出す場合は周りに人がいない場所を選んでくださいね。声に出せる状況じゃない人は、心の中で叫ぶだけも効果あります。取りあえず気が済むまで上記の魔法のフレーズを叫びましょう。人に言うんじゃないんですよ。自分の中に鳴り響いている「自己否定の声」に対して言うんです。
これはいわゆる「いじめっ子にブチ切れて言い返すいじめられっ子」と同じ図です。あなたはずっと「自己否定」といういじめっ子にいじめられていたんです。嫌じゃないですか?反撃したくないですか?何も言わないからいじめられっぱなしなんです。だから言い返しましょう。「うるせえ!!!だまれ!!!クソが!!!!!」と。言い続けると自己否定の声が聞こえなくなる瞬間が訪れます。その体感を感じてください。
言い返した後に感じると思います。「自分はこんなにも自分のことを好きだったのだ」と。好きじゃなかったら、自己否定の声を聞いて苦しいなんて思わないですよ。言い返したいなんていう欲求も出てこないんです。みんな誰しも自分のことが好きだし愛してます。でなかったら、とっくにこの世界に存在していなんです。

ここまできて、「言ってることはわかるんだけどちょっと腑に落ちないところがある」という人もいるかと思います。それは「自己否定の声を全部スルーしてしまったら、つけあがった人間になってしまうのではないか」、「調子に乗りすぎてしまうのではないか」、「人を見下した人間になってしまうのではないか」…。言いたいことは分かります。

まず、「反省」と「自己否定」は別物です。何か自分が失態を侵して「反省」することはあっても、「自己否定」する必要はないんです。自己否定が日常の人は「反省」と「自己否定」の区別がつかないところがあります。自己否定をやめて自己肯定感を取り戻していくと、自然とこの区別がつくようになるので、まずは自己否定の声を薄めることを目標に進んでいきましょう。
言ってしまえば、自己否定の世界に住んでる人間は、自己肯定の世界に住んでいる人間の視点が理解できないんです。これは周波数が違うからです。自己否定の周波数と自己肯定の周波数は違うので、そこから見た世界というのをお互いがちゃんと認識できません。噛み合わないからです。60ヘルツのラジオを聞くには、50ヘルツのラジオを聞くのをやめて60ヘルツに周波数を合わせる必要があります。60ヘルツになった時、50ヘルツのラジオは全く聞こえなくなります。認識できなくなります。これと同じ原理なんです。

自己否定がベースにある人は、「自己否定の視点」でしか物事を見れないので、自己否定が無い人を「つけあがった人」としか認識できなかったりします。単純に自信がある人を見るだけで「自分を攻撃してくる人」という捉え方をしてしまうこともあったり…。ちなみに、自己否定がベースにある「強制型ポジティブ人間」になると、他人を見下すような自慢が多かったり、他人に違和感を与えるような自信家になったりもします。

自己否定の声というのは、いわゆる「エゴが暴走した声」です。エゴは正常な時に適切な働きをします。しかし暴走した時は何も役に立ちません。その暴走を止めてあげる必要があります。だから自己否定の声をスルーする必要があるのです。エゴが暴走した声を採用し続けるというのは、そこに餌をやるようなものですから。あなたはずっとその声に耳を貸してきたのです。だってその声(エゴの暴走)を聞かないと「自分がダメになるような気がする」ように脅されてきたから。なんでそんなに脅してくると思いますか?それは「自己否定は嘘でまやかしで幻」だからです。だからそれが本当に存在するかのように脅しているのです。ヤクザの架空請求と同じです。真に受けない、正面から相手にしなかったらいいだけなんです。

ここで書いた話は、今まで聞いてこなかった内容かもしれません。私も試行錯誤しながらやってきました。正直、早い段階からやり方を教えて欲しかった。でも仕方ない。他の人達だって知らなかったのだから。知らないことは教えることはできないものです。だからこの「自己否定を止める方法」というのは、過去に苦しんでいた自分に対して、今の自分が答えることが出来るアンサーでもあります。よく頑張ったね過去の自分。そのおかげで今の自分がいるよ、と。なので同じように自己否定で苦しんでいる人に、ぜひ試してもらいたいのです。

焦らず一歩ずつ進みましょう。確実な一歩は自分への自信に繋がります。そして自信が積み重なるとそれは自己肯定感になります。確実に自分のためにやったことは、必ず自分に返ってきます。愛する大事な自分のために、出来ることから始めましょう。







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