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ただいま読書中。KindleUnlimitedで読める『世界史を大きく動かした植物』vol.3


と、言う訳で、引き続き今回もこちら。

今は、「第4章 トウガラシ ──コロンブスの苦悩とアジアの熱狂」を読み終えたところ。

コロンブスは、金と同等に扱われるコショウをインド経由で仕入れる航路を探していたけど。

コロンブスが辿り着いたのは、インドじゃなくてアメリカだったし、見つけたのはコショウじゃなくてトウガラシだった。

ちなみに、コショウとトウガラシは全く別の植物らしく。

調べてみたら、見た目も全然違う。

左がトウガラシ、右がコショウ。

だけど、コロンブスはこのコショウとは似ても似つかないトウガラシを「ペッパー」と呼んだ。

それは、「コショウを得てくるから」と、多額の融資を得て航海に出たコロンブスは、何も成果を持たずに帰ることは出来なかったからでは? って話になってた。

コロンブスは間違えたのではなく、わかっていてやったのだ、と。

ともあれ、トウガラシで1番驚いたのは、これ。

オタクの基礎知識の1つと言ってもいい、壊血病。

異世界転移や、異世界転生で、知識があれば食生活の見直しで改善される病気。

「あ、私は、ただ知ってただけで……え? どこで知ったって? あー、えっと、本です!本で読んだんです!!」

みたいな展開で出てくるやつ。

脚気となんかごっちゃになってる感もあるけど、新鮮なフルーツとか、野菜とかじゃなきゃダメなのかと思ったら、トウガラシにもビタミンCがあるのか。

あと、コショウの時に、「香辛料が保存料になるの? 塩じゃなくて?」的なことを言いましたが。

あったわ。
香辛料を保存料にしてる食べ物が。

キムチやコチジャンは香辛料を使った保存食だよ!

あったわ。あった。

お隣の国にあったわ。
灯台下暗しってやつね。

何でも、共に仏教で肉食が禁止されていた日本と韓国だけど、元の支配下になった韓国では肉食が習慣化した(元は騎馬民族の為、肉食だった)。なので、香辛料で肉を保存する為にトウガラシ文化が花開いた。

一方で、元の支配を免れた日本は、そのまま仏教の肉食禁止が残り、肉の保存方法がそこまで進化しなかったとのこと。

世界史ってのは、こういうとこにも影響を残すのね。

それにしても、コロンブスってのはかなり力技な人だったんだなぁ。
トウガラシを持って帰ってきて「私、ペッパー見つけた! これもペッパー!!」ってゴリ押し…

まあ、今日、トウガラシをチリ・ペッパーって言うんだから、ゴリ押ししたもん勝ちってのは、今も昔も変わらないのかも。


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かおり
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