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私は、“悪女”のエイヴリル・アリンガムと申します。|ライトノベル『無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 』


1巻はKindleUnlimitedで配信中。
(※2024-08-27現在)

「……これは、契約結婚だ」
「……契約結婚……?」
「ああ。君にはこの契約書に書いてある内容を履行してもらう。中身を要約すると、私と君は形だけの夫婦になる。そして、三年後には離縁する。その後は一生暮らしていけるだけの資産を譲るから、好きにするといい」

『無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 』第1巻

18歳の伯爵令嬢、エイヴリル・アリンガムは、5歳で母親を亡くして、それ以来、継母と同じ年の義妹のコリンナに、一度読み聞きしたものを忘れないという特徴を気味悪がられ、使用人同然の扱いをされて育った。

そして、エイヴリルは、コリンナが婚約者のいる令息と仮面舞踏会で一夜を過ごし、更にその令息の婚約者がアリンガム伯爵家が借り入れをしている大富豪の令嬢で、揉めに揉めて全額を揃えて返せ

――となっているトラブルの尻拭いをする為に、辺境の地に住む好色家の老いぼれ公爵閣下に嫁ぐことになった。

「ランチェスター公爵は後妻として嫁ぐだけで多額の支度金をくださると。何といっても『悪女のエイヴリル』でもいいらしい。わざわざこのタイミングで縁談を持ってきたことを踏まえても、どんな相手かは想像できるだろう」

『無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 』第1巻

しかし。

嫁ぎ先でエイヴリルを出迎えたのは、“好色家の老いぼれ公爵閣下”ではなく、驚くほど容姿の整った青年。

そして、エイヴリルはその青年が、代替わりをしたディラン・ランチェスター公爵閣下だとすぐに見抜いた。

更に、噂とは違うその姿に少し落胆する。
外見以外の噂が真実なら、脱走一択だからである。

しかし、ディランが提示したのは3年間の契約結婚。しかも、離縁後は生活に困らないだけの資産をくれるという、伯爵家を出て自由が欲しいエイヴリルには破格の契約条件!

「その契約結婚、喜んでお引き受けいたしますわ」

『無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 』第1巻

こうして、“悪女なら、離縁をしてもこれ以上悪いことにはならない”という「素行の悪さを買って縁談の申し入れをした」ディランの気が変わらないように、精一杯“悪女”のフリをするエイヴリルの契約結婚生活が始まった!

「ご本人は悪女になりたいようですが……どちらかと言うと、無垢なお姫様ですね」
「ああ、同感だ」

『無能才女は悪女になりたい ~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~ 』第1巻

※1巻はKindleUnlimitedで配信中
(2024-08-27現在)


コミカライズも連載中!

著者は 一分咲
女性向けライトノベル、少女漫画の原作などを中心に活動されている作家さんです。
私は本作が初読み。配信作品も多く、人気の方なのかも。他の作品も面白そうです。

出版社は KADOKAWA

掲載誌・レーベルは 電撃の新文芸

発売は 2023年03月
既刊3巻。連載中。

作画 轟斗 ソラでコミカライズ版も連載中。
こちらは既刊2巻。連載中。


チートなヒロイン、エイブリルが面白い!

とにかくエイブリルは、実家を出たくて、自由になりたかった。
なので、ディランが提示する契約結婚の条件は破格なもので。

もう、気が変わらないうちに契約しましょう! ってなるんだけど。

元々、ディランはエイブリルが奔放な悪女だと思っていて、悪女だからこそ、離縁しても今更評判を気にすることもないだろう、という理由でエイブリルを選んだから。

悪女じゃないと知られてしまっては、良心が痛むから、と契約結婚をしてもらえないかも! と、エイブリルは義妹のコリンナを思い出しながら悪女のフリをする、というストーリーで。

でも、元々悪女じゃない上に、使用人同然の生活をしていたから、悪女がどんなものか、社交界はおろか、コリンナが問題を起こした「仮面舞踏会」がどんなものかも知らなくて。

しかも、冷えた残り物ばかりを食べていたから、食の好みもおかしい(笑)。

一生懸命で可愛らしいエイブリルに、早い段階でディランもエイブリルが悪女じゃないことには気づいていたし、惹かれてもいるんだけど。

「悪女じゃないだろ」と指摘しようとすると、「悪女の演技が上手く出来てないのね…」とエイブリルが落ち込むので、何だかんだで「きみは立派な悪女だ!」と励ましちゃう(?)のも面白い。

ところどころでエイブリルのチート能力も炸裂して、ストーリーは意外な方向に行きながらも、何だか皆幸せそうで、楽しい作品でした!


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かおり
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