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かおり
2023年7月31日 07:58
舞台は架空の大正時代。蘭子は、沒落した家の元お嬢様だが、現在はカフェの女給さんとして楽しく働いている。そんな蘭子に縁談が舞い込む。相手は、子爵令息の耀一郎。まだ学生だ。祖父同士が懇意にしていて、孫を結婚させる約束をしていたと言うが、蘭子の家が没落した時点で、この話は無くなったものと思われていた。しかし、約束は健在だったらしく、嫌がっているのだろうと思っていた耀一郎も、感情が表に出
2023年7月30日 20:24
※この作品はTL作品です。白魔道士のセシルは、第二次魔獣討伐遠征参加者の慰労パーティで、持っていた解毒薬を“かけた”相手は第一聖騎士隊隊長。やってしまった。相手は社交界人気ナンバーワンの殿方だ。そんな人に恥をかかせてしまった。しかし、セシルも何の理由もなく、解毒薬をぶっかけたワケではない。白魔道士としては、技術、魔力共に力不足のセシル。しかし、彼女はどの白魔道士にはない、
2023年7月4日 07:24
国境付近にある小さな領地を治める、フレーリッヒ男爵家の娘・アニエスは、王女の、元近衛騎士だった。父が急逝し、没落寸前であった男爵家を少しでも助ける為に、16歳のアニエスは王立騎士学校へと進学し、しかも首席で卒業をし、19歳で王女の近衛騎士に任命された才媛だった。しかし、24歳の今。ある事件の責任を取る形で近衛騎士の職を辞して、領地に帰ってきた。娘の若い時を犠牲にしてしまった、と悔やむ
2023年7月2日 15:06
森田葵は背が高い。そのことで、いい思い出はなく、大人になった今ではいちいちその事に対して反応しないようにもしていた。その日も、先輩である黒澤の荷物の運搬の手伝いをしていた葵は、嫌われ者の次長から、「きみデカいなぁ?」「黒澤と変わらないんのじゃない?」「かかとのある靴履かないの?」と、心無い言葉を言われる。不快には思いながらも、聞き流そうとした葵。しかし、いつも何を考えているかわからない