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『安全をつくる』、『安心をつくる』
おはようございます。
こうして、記事を書く時間が設けられるのは、何日ぶりでしょうか。
マクドナルドで中学生が刺殺される事件。
ウチの近所でした。徒歩圏内です。
ぼくがPTAの共同代表を務めている、我が子の通う小学校も、すぐそこです。
あのような、痛ましく恐ろしい事件が起きてしまい、このまちの人たちの生活は一変しました。
まずは、
亡くなった中学生に、思いを寄せ、その無念さと悲しみに暮れています。
同世代の子どもを育てる親として、どれほどの悲しみや怒りがこみ上げるものか、心寄せ。それでも、推察する以上のものがご遺族たちにはあると思います。
何と声をかけて良いものか、言葉を選びきれないです。
命は戻ってきません。
未来があったはずです。
悔しさと悲しさでいっぱいです。
各種報道を見て、何度、おのずと涙がこぼれたことか・・・。
犯人逮捕と、その容疑を認めているという記者会見を拝見して、安堵しています。
亡くなった生徒の通う学校は隣りでした。
ぼくたちは、「ウチの校区の子たちを守る」という次なるミッションに進んでいきました。
事件が起きたのは土曜の夜でした。
校区まちづくり協議会で声をかけ合い、月曜の朝から、重点的な見守り体制をひくこととしました。
ぼくは、PTAサークルのオープンチャットを活用して、皆さんに呼びかけをさせていただきました。
中学生や高校生、幼い子ども達が、無差別的に狙われるようなことが起きてしまうと考えると恐ろしいです。
子ども達を、絶対に『ひとりにさせない』と呼びかけました。
通学路に、多くの大人たちが待ち構えてくださいました。
出勤などでお忙しいだろうに、多くの保護者さんたちが出てきてくださいました。
小学校、中学校ともに、先生たちがいつもよりも随分と早い時間から出勤され、学校を出て、まちの中に散らばってくださいました。
地域の、民生委員や見守り隊や町内会の皆さんも、それぞれの持ち場に立っていただき、子ども達を見守ってくださいました。
報道機関や警察車両・バイクも含めて、ものものしい雰囲気でした。
それでも、緑の旗やベストや"たすき"をした、地域の皆さんが、至るところに居ました。
一変したまちの様子に、子ども達は驚いたと思いますが、
そこには、紛れもなく
『安全をつくる』状態となっていました。
あれだけの眼があれば、犯罪などは起こしようがないと感じました。
本当に、本当に、
とても、とても、感謝しています。
ぼくにも、心のケアが必要なのかもしれません。
この記事を書きながら、涙が止まりません。
寒波が来て、寒い朝。
小雨どころか、雹が降るなか。
早朝から、皆さん、子ども達のため、本当にありがとうございました。
『安全・安心』という2つの言葉は、
よく並べて遣われることが多いです。
「安全・安心なまちづくりを推進していく」
「住民の、安全と安心を実現する」などです。
『安全』というのは、前述したように、
『場の状態』のことを表しているのだろうと思います。
多くの眼や、その機能、そして構造。
皆さんでチャレンジしたことで、『安全』を高めていくことができたのだろうと思います。
もちろん、「ひとりでいない」。外出させない。下校時間を早める。といった措置も効果的だったと思います。
一方で、
『安心』というのは、どうでしょう?
『安心』は、人それぞれの気持ちです。
ぼくが安心と思っていても、他者は安心と思っていないかもしれません。
その感受性というのは十人十色であり、
『安心をつくる』ということは、相当に難しいことなんだろうと思います。
保護者どうし、今回の事件を受けて、子ども達がどう過ごしているか意見交換してみました。
やはり、感覚は人それぞれ。
ドアから外に出れない。すぐにカギを掛けないと不安。
親と一緒に学校に行けたとしても不安だから登校できない。
犯人が捕まったから、ぼく個人としては安心していますが、次に模倣犯が出るのでは?と安心していていない人もたくさんいます。
何の罪も関係もない、このまちの子ども達。
もうすぐクリスマス。二学期も終わり頃を迎えてきました。
学校でも通知表は既に作られ、ひと通りの単元が終わろうとしています。
何の心配も不安もなく、『安心して』学校に登下校してほしかったです。
多くの皆さんのご協力により、『安全』は高めていくことができました。
でも、『安心』はどこまで実現できただろう。
地域のなかで、
先生や
近所のおじちゃんおばちゃん、
友達のお父さんやお母さん。
通学路に居てくださって、少しは『安心』にも繋がったと思います。
『人の繋がり』は、こんなところにも通じているのだろうと思います。
感じ方は、それぞれだろうと思いますが、ぼくは、そう思います。
この度の事件では、
子ども達の
『安全』を脅かし、そして
『安心』を壊しました。
このような凶悪な事件は許すことができません。
それでも、ぼくたちは、子ども達や地域を守っていかねばなりません。
災害にしろ、犯罪にしろ、予期せぬときに、突然に起こってしまうものです。
だからこそ、普段から、草の根的ですが、コツコツと備えていくしかありません。
日頃の繋がりが威力を発揮していきます。
ぼくも、理事長を務める「認定NPO法人好きっちゃ北九州」の活動にて、『防犯まちづくり』を掲げて活動してきましたが、今回、事件のあった地域住民としてとても考えさせられることが多かったです。
またいくつかの記事に分けてアウトプットしていきたいと思います。
繰り返しになりますが、もう一度、いや、何度でも。
亡くなった中学3年生の女の子。
その還らぬ命に想いを寄せます。
犯人逮捕で、良かった良かったでは終われません。
恐怖や痛みのなか、突然に、人生を絶たれたんだろうと思います。
それでも、安らかに。
祈ります。
今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。
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