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『遊び』は子どもの栄養だ。

昨日までの週末も、ウチの子たちは、隙さえあれば、すぐに外に遊びに行きます(笑)

僕が子どもの頃は、「子どもが外で遊ばない」っていうのが社会課題だったような気もしますが・・・。

『遊びは子どもの栄養だ』

子ども達が通っている学童保育クラブで、先生がお話してくれたこの言葉がとても耳に残っていて、その後、こうした姿を目にする度に噛み締めています。

この週末の子ども達のアグレッシブさと、無尽蔵の体力(笑)から、僕の活動とも重ねて、少し考察してみたいと思います。


冒頭の可愛らしいイラストは、seikoさんが描かれたものを使用させていただいています。ありがとうございます!



①心身の栄養に

学童保育クラブで、教えてもらったきっかけは、前後のストーリーは少し忘れましたが、
たしかコロナの関係なんかで、遊びも制限されている的な話だったように思います。

遊びの時間がないと、子ども達は、心身の様々なところに支障をきたしてしまうというような話で、
子ども達の日々の遊びや成長、心の健康まで見ていただいている先生がたに尊敬と感謝の気持ちを持ちました。

ウチの子ども達も、すぐに外に飛び出していきます(笑)

サザエさんのカツオくんいますよね。あんな感じです(笑)

「とりあえず公園行ってくるわ~!」
誰かいないかからの偵察です(笑)

成長と栄養の場です。どんどん遊べ~!!


②『余白部分』が大事だったりする

学童保育連盟が毎月発行している本を読んでいて、その中に書いていた内容です。

遊びの中での「余白部分が大事だったりする」ということです。

例えるなら、
●ずっとカリキュラムに沿った授業中より、何もないんだけど友達とキャッキャと遊んだ5分間の休み時間だったり。
●旅行中に辿った名所よりも、その間にあったちょっとした出来事や体験が一番の旅の印象だったり。

こんな余白部分が子ども達には何より重要とのことでした。

考えてみると、何にもないところから遊びを生み出す力が子どもにはあると思います。
「それ、おもしろいか?」と大人が思うようなことを楽しむことができたり。
友達ともたわいもないことで時間を共有したり。

そんな瞬間瞬間が大切な時間なんだろうと思います。


この本を読んで、僕の活動でも少し変えてみたんです。

『あそぼうさい』っていう取組みをしてるんですが、
いつもはカリキュラムぎっしり入れて、時間になったら、次のブースに移るみたいな、効率的に進行しやすいように企画していました。

たまたまその回は、広い会場と多くの協力スタッフさんがおられたので、
『1時間あるから好きなところで遊んでおいで~!!』
というルールにしたんです。

すると、子ども達の目の輝き方、前のめりになる姿勢が、随分違うように感じました。

自分が選んで行ったブースで体験する。
何度も同じコーナーで遊んでいる時間の計算の立たない子も(笑)

また、合間合間での友達とのじゃれ合いや、ブース終了後に大学生や地域の方々と触れ合っている姿に、
『こうした余白』が必要なことが分かりました。

本で学んだとおり、大成功!
以降は、この方式をとっています。

つまり余白を持てるように、
『自由度を持たせていく』ということが大切ということですね。



③不完全なものを

子ども達に、昔遊びや、リサイクル材料で自分なりのおもちゃを作ることを指導している『遊びの達人』と呼ばれる方がいます。

子ども達は、チャレンジの末、自分なりのおもちゃを作ります。

『昔はこういう風に、自分で作って楽しんでいたんだ!』と達人は教えます。

でも、正直言うと、そのおもちゃ自体はとても面白味は低く、そのおもちゃが楽しいわけではないんです。

でもでも、子ども達は目を輝かせて、単純な、なんてことのない、自作のおもちゃで遊んでいるんです。
自分の作り方によっては、不出来なところがあってもそれさえも楽しんでいます。

僕は思ったんです。

今の時代。
子ども達は、完全に完成されたおもちゃやゲーム、遊び道具を与えられています。

こんな不完全なものや、ましてや自分が、遊び道具を作るという経験があまりないのです。

先日読んだ本でもこんなことを書いていました。

『間違い探し、粗探し、改善、改良がとても上手い世の中です。
 でも、0から1に、創造するチカラを持っている人はごくわずかだと』

・・・・たしかに、子ども達の遊びの環境をみると、どんどんそうした世の中に向かう気持ちも分かりますね。


遊びは心の栄養。

何にもないグランドの上で、何でもない遊びや楽しみを生み出したり。

ちょっとした時間で、友達とたわいもない時間を生み出したり。

そんな遊びを通じて、子ども達には成長してほしいと思います。



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