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第三者コーディネートはもっと評価されて良いと思う

コーディネート、
プロデュース、
アドバイス、
マネジメント、
ファシリテート、
サポート、、、、

それぞれの言葉の定義もありますし、
この話題で、どの言葉を選んで良いか分からないし、
ケースバイケースで必要なものが変わっていきますが、

我が国の風潮として、第三者による介入支援を受けることは、それほどスタンダードでなく、そしてあまり評価されていないと言います。


昨夜も、市内の市民活動者や行政の方とディスカッションの場がありました。
行政からの助成金などでの活用や成果、
現場のNPOの悩み、
地域課題・社会課題・・・・。

ホントに多岐にわたる課題や悩みがありました。
その中で、ここだけは、と、ふと思いまして、今日の記事です。


冒頭のイラストは、ia19200102|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。



もちろん、お金の支援はありがたいです。
予算があると活動ができることもあります。

でも一番大きなコストは、マンパワーであり、時間であり、そのコストを生み出す根源にあるのは気持ちやモチベーションだったりします。

スキルや、アイデアや、テクニックや・・・
支援していただきたいことはたくさんあるし、
想いはあるんだけど、上手く回っていないというところには支援してあげたい気持ちもあります。


『伴走型支援』とよく言います。
伴走型支援が上手くいくのは、寄り添っているということ。一緒に走っていくよっていうことだろうと思います。

それは、『支え』であったり、『相談』できる相手だったり、『心のよりどころ』であったりするのかなと思います。


とても貧弱で力不足ではありますが、
ぼくたちのNPO法人も、こうした第三者として地域などに入っていって、そのまちの活性化などを支援するということをテーマとしています。

ぼくたちが百戦錬磨で、行く先々で適切なアドバイスをして大改革を成し遂げていくというようなものではありません。

議論を活性化させたり、
課題や悩みを表面化させたり、
芽が出ていなかった人財が奮起できるよう促したり、
停滞していたところに風を吹かせたり、
少しだけ背中を押してあげたり。

もっと根本的に言えば、
『スゴイじゃないですか!』って称えてあげたり、
『頑張ってますね!』って労ってあげたり。

そんな存在でありたいと思っています。


これまで協働してきた地域や団体の中には、もしかしたら、『入門は、あまり手足を動かしてくれなかった』と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。

その地域などが、自力をつけ、自走する力をつけるためには、ときとして、ぼくがやり過ぎないことも必要になります。


前提が長くなってしまいましたが、
では、ぼくたちを含め、
このような第三者の力を借りようとしたとき、具体的な方策がありません。

イメージしやすいように、代表例をあげておきます。

例えば、何だか重たくなってしまっていて、うまく進んでいない地域活動
例えば、やる気はあるんだけど、どうやって良いか分からないPTA活動


民間のマネジメント会社のようなところのサポートを受けたりすると高額ですよね。そんな予算はありません。

では、地域活性化などをテーマとするぼくたちのような市民活動者に相談するとする。
ぼくたちも、掲げたミッションと重なる部分が多いからご協力したい。

この場合、現実的な方策は以下の2つです。

完全無償・ボランタリーで、相談にのってもらう。気にかけてもらう。

単発の講座やイベント開催で講師などで来てもらう。

このどちらかしか選択肢がないのが実情です。
緩やかで良いので、じっくり支援・アドバイスもらいたい。
でも、
無償だったり、単発だったりっていうのは、ずっとお付き合いできるわけではありません。


時折、来てもらって、会議の場でファシリテーションしてもらう。
ちょこちょこ連絡をとりあって、進捗状況を報告し、応援してもらう。

そんな伴走支援の在り方があって良いのかなと思います。


悪い例として、
そのNPO単体では地力がなく進まない、とか
地域は疲弊している、とか
PTAは機能していない、とか
外から見て、口先だけで表面的に評価するだけで、どう支援して良いかまで行きついていない。

そんな団体に、「はいっ」と数万円渡したとて、根本的には変わらない。
例えばですが、その数万円あるなら、第三者としてコーディネート、ファシリテートできる人に、「1~2年、伴走してやって」って依頼した方が強力だと思います。
(もちろん、民業的には厳しいのですが)


ぼくの経験で、上手くいっているケースを少しだけ書いてみます。

通年での防災まちづくりの支援に入れるプログラムを北九州市にて用意してくださっています。
これは単発の講座や会議を実施する謝礼払いになっているのですが、実情としては『地域の育成』を含んだ報酬設定となっています。
その年度だけではなく、ずっとお付き合いが続くもので、ぼくも担当している・担当してきた地域のことがずっと気になっています。


また別件で、
先日も、とある膠着している団体の話し合いの場に、
第三者のファシリテーターをお招きし、議論を捌いていっていただいており、大きく進展していってるなぁと感じます。


また別件で、
北九州市内のとある地域が、奮起し、イベントやお祭りもできないこの数年間を打破し、地域主催のイベントを初めて組み上げていこうとされています。とても素晴らしいです。
色んなアイデアと行動力で、次々と進んでいて、ぼく自身も、このイベントの一枠のプレイヤーとして関わる予定です。
きっと、地域の皆さんだけで素晴らしいものを作り上げていくことができると思うのですが、
実行委員会の話し合いの場に、ぼくを「まちづくり専門家」として呼んでいただけることになりました。
この機能っていうのは、とても良いと思います。

足りないところは外から俯瞰して気付きやすいですし、
地域独自じゃ上手くいっていない点も、ぼくなんかの第三者だったらズケズケと言うこともできます。
もちろん、ぼくが偉いとか、スゴイとか、そんなことではないです。ひっくり返したり、主導したりすることはありません。

何も専門的なことではなく、
ぼくの役割は、
見守ること、称えること、応援すること、相談にのること、議論を表面化したり、活性化することです。


第三者ファシリテーションや、
第三者コーディネートと呼んでいますが
こうした機能や役割が、もっともっと必要な地域・団体は多いのではないでしょうか。

そしてこうしたことが、きちんと評価され、
場合によってはきちんと予算を組んでいくことが重要なのではないでしょうか。


とりとめもなくなってしまいましたが、
これまでカタチになってなかったものを言語化してみました。

今日もありがとうございます。


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!