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経営幹部に最も必要とされるスキルは何か

新年明けましておめでとうございます。
旧年中はお客様をはじめ、社員一同とその家族、その他ステークホルダーの皆さまに格別のご支援お引き立てを賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

コクーにおいては2024年6月末までの中期経営計画を達成するべく、2023年も盛り沢山な課題に対して皆でポジティブに立ち向かってまいります。人財事業の採用、営業、組織の更なる強化に加え、新規事業のRPAにおいても今年の後半から本格的にグロースしていく大切な時期に入っていく中で、その組織成長における

「最も重要で本質的なテーマは何か?」

を年末年始にじっくりと考えていましたが、その答えはやはりシンプルでした。

ヒト です。

"企業は人なり"という格言にもある通り、
企業は人からしか創られません
中でも、企業成長を牽引していく経営幹部は言わずもがな重要な役割を担うわけで、その人たちに求められる能力について自分なりに整理してみました。

ソーシャルスキル

従来型の能力、特に財務やオペレーションのリソースを管理する能力は、今日でも大きな役割を果たす。だが現代の企業がトップリーダー、特に新たなCxOを探す場合、他のいかなる資質よりも重視されるものがあった。それは高度なソーシャルスキルだ。

ハーバードビジネスレビュー

ソーシャルスキルとは、
「他者とうまく協働する力」だ。

もう少し具体的に説明すると
・高いレベルの自己認識
・人の話をよく聞き上手にコミュニケーションを取る能力
・様々なタイプの人やグループと協働する力
・他者がどのように考えたり感じたりしているか推測する能力とのこと。

コロナ禍において、テレワーク化は15年早まったと言われている。これは人間関係に大きな変化を与えた。もちろん働き方が多様化されたことは非常に良いことであり、以前のように完全に戻ることは無いだろう。一方で対面のコミュニケーションの重要性もより増していくと感じている。どちらが良いとかではなく、両方を受け入れる。そんなハイブリッドな社会を迎え入れる上で、ソーシャルスキルが最も重要であるということを特にリーダーは肝に銘じておく必要がある。

リーダーはあらゆる点で一流のコミュニケーターであることが求められる。適切なメッセージを考え抜くことと、感情を込めてそれを伝えることの両方ができなければならない。

ハーバードビジネスレビュー

リーダーは自分の仕事をルーチンのオペレーション業務に限定するわけにはいかない。多くの時間を割いて他者と関わり連携する必要がある。そのために情報を伝え、アイデアの交換を促し、チームを構築して監督し、問題を見つけて解決し、新しい何かを創造する責務がある。

数十年前、ドラッカーもこう記している。

情報処理を自動化すればするほど、効果的なコミュニケーションを取る機会をつくらなければならないだろう。

ピーター・F・ドラッカー

TMS理論

Who knows what?

TMS(トランザクションメモリーシステム)とは、世界の組織学習研究ではきわめて重要なコンセプトと位置づけられいる。その要点は組織の学習効果やパフォーマンスを高めるために大事なのは、「組織のメンバー全員が同じことを知っている」ことではなく、「組織のメンバーが『ほかのメンバーの誰が何を知っているのか』を知っておくことである」というものである。英語で言えば、「What」(自分が何を知っているか)ではなく、「Who knows what」(誰が何を知っているか)ということ。

▼大事なのは「情報の共有」ではない
よくビジネスの世界では情報の共有が大切だと言われているが、情報の共有とは組織のメンバー全員が同じことを知っていることで、もちろんそれはケースバイケースで重要ではあるが、一人ひとりの知識のキャパには限界がある。そしてそれぞれの役割がありながらも全員が同じ情報を同じだけインプットするのは生産性が低くなる可能性がある。

組織の本来の強みとは、メンバー一人ひとりが、それぞれの役割や専門性を持ち、それを組織(チーム)として組み合わせることで成果を最大化することにあるはずである。
その役割ごとの専門知識がいざ必要なときに、組織として引き出せなければ意味がない。つまり組織(チーム)に重要なことは、いざとなった時に「あの部署の〇〇さんならこのことを知っているから、そこで話を聞けばいい」という「Who knows what」が組織全体に浸透していることであるという考え方だ。

このTMSも他者との協働においてパフォーマンスを最大化するというリーダーに求められる力であり、これらはインフォーマルなコミュニケーション(雑談だったり飲み会だったり)によって高めることができる。

己より優れし者と働けた幸せな男、ここに眠る

アンドリュー・カーネギーの墓碑

「鉄鋼王」の名で知られるアンドリュー・カーネギーが自分の死後、その墓石に刻むよう遺した言葉で、私がとても好きな言葉の一つである。

己より優れし者と働けた幸せな男、ここに眠る

リーダー自身が優秀である必要はなく、優秀な人たちを集め、チームとして最大化させることこそが組織経営であることを示唆した深いメッセージだ。

組織の優れた点、至らない点を定量的・定性的に把握し、その凸凹を埋めていくセンスこそが要諦であり、リーダーはそれを養うことに集中しなければならない。

企業は人からしかつくられない。

結局、企業は人からしかつくられない。
その企業を牽引するリーダーは、自らのチームのビジョンを描きながらもそれを実践するソーシャルスキル「自己認識をした上で、他者の気持ちを推察し、体温あるコミュニケーションをとりながら、他者と協働していく」ことで組織を成長に導いていくことが最も重要である。

2023年もそんなコクーの熱きリーダー、仲間たちと共に、様々な挑戦をしながら飛躍の年にしていきたいと思います!

本年もどうぞ宜しくお願いします。


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