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 『不登校経験者8割、人気の訳は「ぬるい学校」の真意 立花高校、「学校破壊」で自由度高める意義とは』

という記事を見つけました。

 約30年前から不登校生徒の自立支援に力を入れ、近年では県外からも入学希望者が殺到するほど人気校である福岡市内にある立花高等学校(以下:立花)が紹介されています。

学校長の齋藤眞人氏は

「長らく私が訴えていることですが、学校はもっと柔らかくあってよいと思います。だから私たちは、生徒さんが安心して過ごせることを何より大切にしています。校則はほぼありませんし、学校という価値観で語れないほど同調圧力がなく、先生も高圧的な接し方をしません。個々の特性に配慮した環境も整えています。本校の教育システムはそうしたマインドそのもの。誤解を恐れずに言えば、“ぬるい学校”なんです」

と語り、従来型の「介入教育」ではなく、彼らの意思と意欲を支える「伴走型教育」が、これからの教育のモデルケースになると考えています。

 主体的な学びとは何か。それは児童・生徒の意欲を支えること。旧来型の「介入」では、権威である教師が子どもたちにさまざまなことを「やされる」ことで成立してきました。その中ではしばしば「行き過ぎた指導」なるものも多々あったことでしょう。権威を盾にした強制は、今では教員の力量のなさを物語る安易なツールでしかありません。暴力・暴言によって他者の行動を制限することは、決して教育ではない。児童・生徒の意欲を支えるために必要なのは、彼らが最善の時を迎えるための目に見えない努力をし続けること。

「おっしゃるとおり、先生方の葛藤や大変さは相当なものだと思います。私たちが受けたことのない教育をやっているので、『怒鳴ればうまくいくのでは』と考えてしまうこともあるでしょう。大人が思想的に統一されるのは危険で、『待って、それは違うんじゃない?』と言えることが重要だと思っています」

斉藤氏の言葉に、その信念が伺えます。


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