#125 さいたま市教育委員会の「パイオニア特別選考」からみる教職員の多様化の狙いと教員免許の意義
社会が多様化する中で様々な経歴をもった人が教員の場に関わることには個人的には非常に賛成です。
先生とは「先に生まれた人」のこと
先に生まれた人が「生きた教科書」として
経験や知識を教育の場で活かしてもらえることは
児童・生徒の「学び」にとって有益であると言えます。
一方
教員免許を持たなくても良いのであるならば
そもそもなぜ「免許」が必要なのか
という問いを投げかけざるを得ません。
免許とは何かの業務を行う上で必要な知識・技能を獲得しているという証明書として機能をします
教員という業務を全うする上で最低限必要な知識・技能をどのように保証するのかは大事な問題だと言えます
逆に言えば
免許そのもの
には何も意味がないと言えることもできるかもしれません
免許を持っていなくても教員という業務を適切にこなすことができる人もいれば、その逆も然り
免許を持っているから
というのはあくまで記号にすぎないという面もあるでしょう
医師免許を持っている人全てが優れた医者かと言えば現実的にはそうではないし、それは弁護士でも、裁判官でも、公認会計士でも同じです
今回の
さいたま市教育委員会の取り組みは
教育に対する多様な人材確保の取り組みであるとともに
教員免許のありようそのものに疑問を投げかけるものになるでしょう