サ活のすゝめ
"サ活"
"ととのう"
これらの言葉を聞いた時、
まだサウナを知らない人は訝しむのではないだろうか。
私も2年前までは(ととのうってなんやねん.…)
と正直サウナー達を馬鹿にしていた。
2年前はサウナが流行り始めた頃だった。
"ととのう"という言葉もよく聞くようになったが
私は"ととのう"なんて嘘に決まっていると決めつけていた。
私はその頃京都駅から徒歩2分のマンションに住んでいた。
ある日急に、皆が言う"ととのう"を検証したくなり
近所の銭湯に向かった。
私の初めての"ととのう"体験は
「サウナの梅湯」
だった。
私は"ととのう"を検証するべく
Googleで「ととのう やり方」などと検索し、
ととのう方法を頭に叩き込んで梅湯に向かった。
"ととのう"ために必要な工程は、
これで"ととのう"らしかった。
(そんな馬鹿な..…そもそも"ととのう"ってなんや…マジでわからん.…)
と思いながら、
私はググッた通りの方法で"ととのい"を目指した。
マジでととのう。
ヤバい。
心臓が高鳴り、ドクンドクンと脈打っているのがわかった。
血流が良くなっているのが自分でも感じ取れた。
水風呂に入りシャキーン!としたあと
内気浴をするとふわふわしてくる。
これは合法的にキマっているのではないか。
そんな気さえした。
完全にととのってしまった。
まだ1セット目なのに…
たまに銭湯やスパ銭に行った時
気まぐれにサウナに入ることはあったが、
熱いのが苦手でいつも3分ほどしか入らなかったし、水風呂なんて苦行だと思っていたので水風呂に入ることはなかった。
もちろん内気浴も外気浴もしなかった。
その日"ととのう"体験をするまで
私はサウナのことをどちらかと言うと苦行と考えていた。
しかしどうだろう。
今、完全にととのっている。
かなりヤバい。
めちゃくちゃ気持ちいい。
「私、生きてるー!」と叫び出しそうになった。
語彙力が乏しくてこのような表現しかできない。
1セット目でもう"ととのう"が
"解って"しまった。
なぜこれを今までしなかったんだろうと少し後悔さえした。
その後私はサウナ、水風呂、内気浴を3セット行い、完全にととのってしまった。
私はその日から毎日梅湯に通った。
自転車で10分、毎日ととのいに行った。
銭湯やサウナに興味が出てきて、
家から自転車で行ける距離の銭湯全てに行った。
梅湯、白山湯、五香湯、旭湯、大黒湯、大正湯、日の出湯..…
バスに乗って遠くの銭湯やスパ銭にも行ってみたりした。
今ではかなりの銭湯好き・サウナ好きになってしまった。
梅湯のある日の日記もあるので読んでね。
その後京都駅前からは引越し、
今は田舎に引っ込んでいる。
田舎だがサウナ、お風呂、プールとジムが一緒になった施設が近所にあり、
月額会員になっているので
ほぼ毎日サウナに通っている。
ここのサウナではかなり友達ができた。
地域柄もあるが、会員は年金暮らしのおばあちゃんやおじいちゃんが多く、
毎日お風呂に通っている人ばかりで
見慣れた顔ぶればかりだ。
若い人間が物珍しいのか、みんな話しかけてくる。
私は下の名前で呼ばれ、仲良しのおばあちゃんから毎日飴ちゃんをもらったりしている。
一番仲が良いのが"しらいさん"と"じゅんちゃん"だ。
しらいさんは喋り方がふわふわしているおばあちゃんで、今度私が持っているスクラブを一緒にしてつるつるになろうねと約束している。
じゅんちゃんは毎日昼過ぎからサウナに来る。
いつも私を見るなり「○○○!飴ちゃんやるわ!」と言い、お風呂に入っていようがサウナに入っていようが脱衣所から飴を持ってきて私に握らせる。
二人ともかなり面白いおばあちゃんだ。
おもしろすぎるのでたまにこの二人のことを書こうかなと思っている。
今日も昼過ぎにサウナに行ってきた。
お風呂に入っているとじゅんちゃんがやってきて
私を見るなり脱衣所に引っ込んで
飴を二つ私に握らせた。
今日はその場で食べなかったので
持って帰ってきた。
今塩キャラメル?のような飴を舐めながらこれを書いている。
この前結婚式に行くために東京に行ったのだが、その時の話をしたり、じゅんちゃんはジブリではトトロが一番好きだという話をしたりした。
トトロのことを「傘さしてるでっかい化け物」と言っていた。
しらいさんは最近クレンジングと洗顔が一緒にできるオールインワンの洗顔にかなり感銘を受けたらしく、それがかなり良いという話をしていた。
毎日サウナでおばあちゃん達と話していると飽きない。
梅湯でもおばあちゃんがたくさん喋りかけてきてくれたなあと思い出したりする。
私はおばあちゃんからモテるのかもしれない。やったぜ。
明日もお昼すぎにサウナに行ってじゅんちゃんとしらいさん、ほかのおばあちゃん達とお喋りしながらととのってこようと思う。
サウナ、本当におすすめ。
水風呂約1分、内気浴と外気浴をお忘れなく!
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