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vol.4:ほとんどビョーキ

彼是まじめに障害者差別のことを書いておりますが、そう考えるきっかけは勿論うちの弟のきよはるくんがいるからであって。

しかし我が家に関してはきよはるくん以外にも、以下のトピックスがございましてですね。

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・見合い結婚の両親は私が物心つく前から不仲で、約30年間家庭内別居状態だった(現在は夕食を家族で一緒に食べるくらいまで解消)

・しかも母親は父親とお見合い以前に恋人がいて、結婚後も関係が続いていた(高校生の時に不倫相手から自宅の電話にかかってきたのを出たら母親に間違えられて「おう♡」って言われた事あり)

・浪費癖がある母親はどうやら私が小さい頃から闇金だの消費者金融だの親戚に借金だのをくり返して自転車操業状態だったところ、自転車で転んで骨折して仕事に行けなくなり(即ち収入がなくなり)、借金が返せないからと言ってうつ病になり、精神科に入院したり退院したりを自殺未遂やら再び借金したりやらを繰り返す(どうしようもない)

・こう見えて私は次女で2歳上の姉がいるのですが、幼少期から「IgA腎症」という持病があり。数年前に腎不全となり、現在は週3回の透析をしながら仕事している(一緒に暮らしてないけど仲が悪いわけではない)

・齢73歳の父親、昨年からパーキンソン病を発症(←New!!)

それではお聴き頂きましょう、ライムスターで「ほとんどビョーキ」。笑

そう、今までの川島田家は6人中3人、即ち「家族の半分が障害者(手帳を持っている)」がもはやキャッチコピー。

それに父親のパーキンソン病が加わることで「家族がほとんどビョーキ」にキャッチコピーを変更した次第であります。

(そういえば「ほとんどビョーキ」の語源を調べたら、昔懐かしい「トゥナイト」で山本晋也監督が言った言葉なんですね。知らなかったー!)

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キヨが7~8年前から「てんかん性笑い発作」らしき症状が出始めた時や、母親の自殺未遂とか入退院からの心理的絶縁(現在)は、心配だったり不安だったり心がささくれたり、もうキヨ連れて二人で暮らそうかとか色々考えたけど、貯金もなければ環境を変えるのは簡単じゃないし、今の生活を変えたくはない。

もうなるようにしかならん!けど、何とかリスクは回避したい!

と、ユミヲの根幹にある「真面目な陽キャ」が、自分なりにリスクヘッジしながら日々のタスクを(時々スルーもしつつ)こなしてきた感じです。

しかし父親のパーキンソン病が確定するまでの不安は、今までで一番大きかった。

私なんてただのアルバイトだし、なにぶんキヨの体調管理を最優先でシフト組んでもらってるから週3~4日くらいの勤務だし(毎日深夜に帰宅すると玄関開けるだけで起きる→睡眠が安定しないと発作が起きやすくなてしまうため)、月に自分ひとり暮らせる稼ぎもない。

昔よく「フリーター」という言葉の隠れ蓑になっていた「家事手伝い」というか、手伝いじゃなくて家事全般私が主導権を握ってるし、光熱費等々の支払いの手続きも全部私がやってる。お金は父親から頂く生活費から。

父親がこの先仕事が出来なくなったら、川島田家は “解散” です。

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「自分のやりたいことやって、それが仕事になったら最高じゃーん!」

と、バンドやったり役者やったりして夢を見てきた。

三十代になって現在の生活になってからは、自分のライフスタイルを維持しながら、今度は「文章を書く」という事で相変わらず夢を見ている。

しかし、いよいよ時間がない。

先述した通り、父親の病気の進行とともに “解散” の危機も迫ってきている。

「どうも、家族がほとんどビョーキの川島田家です」

なんて冗談言ってられない。キャッチフレーズが変わる前に、どげんかせんといかんのです。ああ、話が逸れてしまった。でも、そんな感じです。

文字を書くお仕事、ください!(急に職業相談)

数年ですが、Webライターの経験あります!(参考資料はないので説得力に欠けますが)

どんなジャンルでもやります!(徹底的に調べるスキルはあります)

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こうやって自分の家族の話なんかを文字に起こしたり話したりすると

「なんか…色々大変だね…」

って言われる事が多いんだけど、他のおうちも大なり小なりトピックス、色々あるでしょ?

うちはたまたまトピックスに並ぶワードが少々強めなだけだと思っているし、この10年で家族にそれぞれ身体の変化が出てきたのも、年齢を重ねてそうなってきたというのもあるだろうから、こればっかりは仕方がない。としか言いようがない。

大変だと思ったら乗り切れないな、って思ったので、なるようにしかならん!と思うようにしてきた。

もちろんちゃんと考えなければいけない事もたくさんある。それって、リアルにビョーキじゃなくても、仕事で色々なタスク抱えている人だってそうだと思う。自分が身を置く環境において、対人関係で悩んでいる人もたくさんいると思う。皆それぞれの “大変” がある。“大変” という名のビョーキ。だから、みんな一生ほとんどビョーキなの。それでいいの。それでいいっていうか、生きていくってそういうもんだと思う。色んな事を考えたり人に話したりして、最終的にその “大変” というビョーキを克服するもうまく付き合うも、落としどころを見つけられるのは、自分次第だと思う。

選ぶのはキミだ。(無理矢理ライムスターで締めます。笑)

今回もお読み頂き、ありがとうございました。

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川島田ユミヲ
ハードルがあるのは障害者だけじゃない。「私たちは健常者だから」と言うそこのあなただって、職場や家族間での対人関係だったり病気したり大変な事(ハードル)が沢山あるでしょ?という意味で、エッセイのタイトルは「世の中全員、障害者。」と言います。おススメ&サポートして頂けたら嬉しいです。