不登校だった息子と成人式の続き。
先日、不登校だった息子の成人式前の記事を書いた。
ここ最近ですごく読まれていて
スキもたくさんいただいた記事だ。
昨夜遅く、帰宅した息子。
成人式とその後の同窓会どうだったんだろう
とドキドキしていた。
お酒を15杯ほど飲んだらしく顔が赤い。
頭が痛い、と言いながら
成人式と同窓会の1日を細々と少しずつ時間をかけて語ってくれた。
話終わったのはもう0時過ぎ。
そこそこに楽しかったらしい。
いじめの始まりになったきっかけの相手にも
直接謝罪ができた。
相手は相当酔っていて伝わってるかどうかは
わからないけどもう後悔はない、と息子は語っていた。
懐かしい名前
息子は自分と一緒に夫の家出をして2回目の離婚をすることになり通い出したのは小学4年生の時。
2年間しか一緒に過ごせなかった小学生の時の仲良くしていた友達の名前が息子の口から次々に出てきた。
成人式で再会できたらしい。
過去が昨日のことのように思い出される。
中学受験して中学校が別の学校だった友達や
引っ越してしまった友達。
不登校になる前に散々遊んだ友達。
あの子達が皆んな成人したんだな、と思うと
時の流れの速さを感じる。
今は働いてる人もいたり
学生の人もいたり
ニートの人もいたり
人生いろいろ。
小学生の時、息子が好きだった女の子の名前も出てきた。
会って嬉しかったのかな。
いじめ
詳しいことは書けないけど
とあるきっかけで息子はいじめが加速することになった。
息子は元々小学2年の時から発達障害の診断を受けていて何かと育てるのが大変だったんだけどそれもいじめの原因ではあった。
それと重なって、とあるきっかけは女の子。
息子のことが好きだった女の子を
息子が思わぬ形で傷つけてしまい、その腹いせに
女の子の味方である男の子達からのいじめが始まった。
誤解を招き、その傷つけてしまった女の子に息子は直接話し、謝ったらしい。
相手は覚えてないのか、気にしていなかったのか
酔っていたのか。
真意はわからないけど
あまり伝わらなかったようだ。
けれど、息子としては自分のした行動や
言動が良くなかったと反省し謝罪したかったようだ。
それでスッキリ終わりにしたかったみたい。
言えたことで過去にケリをつけられたようで
息子は一仕事終えたような表情だった。
悪夢
不登校になってから度々中学校の人達が出てきて苦しい悪夢を見ることがかなりあった。
しかし、同窓会で過去の人達と言葉を交わし
顔を見て現在のお互いと対話してきて
過去が過去になったようだ。
直接いじめをしてきた相手とも
話の流れで他の人達と混じってちょっと言葉を交わしたらしい。
相変わらずな関係で
仲良く話すまではいかなかったみたいだけど
関わっただけでもかなりの成長だと思う。
直接いじめをしてきた相手は成人式ですぐ近くの席。
今は、高校卒業して浪人したけど大学受験もせずニートになっていると話が聞こえてきたんだそうだ。
抵抗がなくなった
中学時代の人達に対して抵抗がなくなった、と話した息子。
なにか、トラウマが吹っ切れたのだろう。
良かった。
心配していたよりうんと息子は
過去の人達と今を楽しめたようだ。
皆んな成長しているし
変化している。
辛かった過去がやっと終わった。
最後に
一日中革靴とスーツで歩き回って
たくさんの人達と交流して全て出し切った息子は疲れ果てて今日は学校を休んだ。
革靴で歩き回って足が筋肉痛らしい(笑)
そんなことで学校休むのか、って
ちょっと思うけど
今日学校に来てる人すごく少なかったらしい。
成人式後の学校はしんどいよね(笑)
不登校をコンプレックスに思っていた息子にとって成人式の出席はハードルが高かったはずた。
そこに立ち向かった勇気を讃えたい。
自分で自分の傷に向き合って
確信にまで触れて謝罪して和解まで
しようと試みた。
相手の女の子はすごいギャルになってしまったらしく、あれはヤバいと息子は話していた。
まともに和解はできなかったけれど
いじめてきた相手となんてことない関係になれたのは相当な強みになったんじゃないかな。
近くでずっとその一連の流れを見てきた母親の自分は息子のことなのに自分のことのように
動揺して不安定になった昨日だったけれど
息子が楽しい時間だったとの一言で
緊張の糸が少し緩んだ。
眠るときにまだ緊張していた自分に夫が添い寝してくれて腕枕をしてもらってようやく
緊張のスイッチが切れた。
安心感に包まれて
漸く穏やかな時間に変わった。
息子が山場を乗り越えたことが
自分のことのように嬉しい。
いろんな人との話を息子がまだ
自分に言ってきてくれることが本当に嬉しい。
小学生のときも、中学生の時も
高校生のときも、大学生になっても。
バイト先の人のことまでも
全部じゃないんだろうけど
話してくる。
自分は話を聞くことが大好きなので
聞かせてくれることがものすごく嬉しい。
いつまで話してくれるのか
わからない。
けれど、いつまでも
どんなことでも
これからもずっと
話を聞いてもらいたいと思ってもらえる
お母さんでいたいと思う。
息子を産んでから20年。
自分もお母さん成人式なのだったことを
思い出した。
そこそこ
コツコツやろう。
そこそこ
できることをやろう。