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いつ会ってもあの頃に戻れる友とのカラオケは、最強のデトックスだった。

“私”というものが確立したのは何歳くらいだろうか。
基本的な物の見方や、思考の癖などは18歳くらいからあまり変わっていないように感じている。そう考えると、18歳くらい、と言えるのかもしれない。

もちろん経験を積み重ねた分、柔軟性は増して、色んなことに寛容になっている。「まぁいっか」「大丈夫やろ」「なるようにしかならん」と、切り替えも相当早くはなった。

けど、私の感覚は18歳くらいから大きくは変わらない。
いつの間にかアラフォーになっているなんて、驚愕だ。20・30代は辛いことも楽しいことも語りつくせないくらい色んなことがあったけど、ここまであっという間だった。


18歳と言えば高校時代。その時期を、同じ教室で共に時間を過ごした友達との縁は強い。高校時代の日々のメインテーマは“いかにおもしろいことを見つけるか”。仲良くしていた友人たちと、くだらないことで腹を抱えて笑っていた記憶しかない。そんな毎日が今の私を作ったのだ。

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先日久しぶりに高校時代の友人と3人でランチをした。
3人とも未婚・既婚・子どもの数などもバラバラだが、久々に会うと一気に高校時代に戻る感覚になるのが不思議だ。

出会いから20年くらい経ってるなんて信じられない。相変わらずくだらないことを話して笑いながら、美味しい鰻をいただいた。そして、ランチ後、久々にカラオケへ行くことに。


私はカラオケ大好き人間だ。
高校時代、テスト期間の最終日なんかはいつも必ずカラオケへ行っていた。2年の時のクラスは女子全員の仲が良く、グループも越えて女子20人くらい全員チャリでカラオケへ行ったことも。ああ青春。大学時代もサークル仲間と事あるごとにカラオケ集合。昼間のフリータイムに、カラオケオールに。とにかく歌って踊って、ストレス発散。




久々の旧友とのカラオケは、時空を超えた。

その面々で歌っているうちに、自分が何者かがわからなくなってきた。アラフォーになっていることも、母親であることも、ぜ~んぶ忘れた。ただ、今ここに集中して、高校時代と何も変わっていない自分が出てくる。

これっていわゆる、マインドフルネスってやつですかね?

数曲歌うと盛り上がってきて、最終立って熱唱。昔の曲だけでなく、全員ヒゲダンやYOASOBIなどにもチャレンジ。ヒゲダン歌うのめっちゃ気持ち良いけど、男のキーとは思えない高さで、何曲も歌うと喉から血が出るんちゃうかと思った。ボーカルの藤原さんまじ才能の塊だと改めて実感。最後は急に時代をさかのぼり、高校当時よく歌っていたモー娘。で〆。アラフォーのモー娘。人様に見せられるものではございません。

3人で「いや~最高やな」「カラオケやっぱ良いな」「時空を超えたな」「こんなアラフォーでええんかな」なんて言いながら、2時間大満喫。

終わった時のスッキリ感はとてつもなかった。正に「ちょ~気持ち良い」。気心の知れた高校時代からの友人とのカラオケは最高に爽快だった。

「10年後も同じ感じでカラオケ来たいよな」

なんて、ロマンチック風味なセリフを吐きながら家路につく。帰り道に一人になると、自分が母親である、ということを思い出した。我に帰る感じで。
アラフォーだが、カラオケで歌ってる自分は完全に18歳だった。意味不明ですみません。

自分が自分に戻る瞬間を味わうのって、これ以上ないデトックスになる。色んなものが一旦リセット、毒素が抜けて力が湧いてきた。


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高校だけじゃなく、大学でも、新卒入社した会社にも、ともに過ごした時代にタイムスリップできる友がいる。群れるタイプではないが、会いたい人との縁はずっと大切にしたい。間が空いたとしても、会えばすぐあの頃に戻れる仲でいれることに感謝しかない。ベッタベタの言葉で言うと、人生の宝物ってやつだと思う。

アラフィフ、アラ還になっても「もう出会って○○年やで。恐ろしいよな」と笑い合っていれたら良いな。そして、最強デトックスカラオケを共に楽しめていたとしたら、とっても嬉しい。



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