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“親の癖は子どもにうつる”を痛感した話
私は歌うのが好きだ。
と言っても、合唱などをしている訳ではなく、ただ勝手に歌いたい時に歌っている。なんせ歌うと気持ちが良い。
学生時代はカラオケに足しげく通って、友人と歌って踊る夢時間を繰り広げていた。高校時分は当時流行っていた、モー娘。やあややなんかを振り付けしながら、最終首にタオル巻いて汗ばみながら歌っていた記憶。
大学時代はサークル仲間と、aikoしばりやウルフルズしばりなどテーマを設けて臨んだり、男友達(中身は陰キャ寄り)が踊りながら歌う安室ちゃんを見て腹を抱えて笑ったり、馬鹿馬鹿しくも味わい深い時間を過ごしていた。
カラオケオールなんかも結構やっていた。夜の21時くらいからカラオケ入りして、朝方になるまで歌う。最後の方は声もかっさかさで、全体的にぼろぼろになるのだが、それがまたなぜか楽しかった。
今、カラオケオールなんかしたら、1週間くらい尾を引いておしまいDEATH確定なので、絶対できない。若いって無敵。ぴっちぴち最高。
そんな感じで、歌うのが好きな私。ついつい家の中でも普通に歌ってしまう。今も夕食後はいつも音楽を流して歌いながら、子どもはおもちゃで遊んだりドリルをしたり、私は家事をしたりして過ごしている。
最近のラインナップは、息子リクエストのドンブラザーズ主題歌『俺こそオンリーワン』『Don't Boo!』(この辺り聴いているうちに私も好きになってしまっている。いやなんか良い曲なんですよ)、娘リクエストのなにわ男子『ハッピーサプライズ』辺りを織り交ぜながら流す。
息子はノリノリで、「ふ~!」なんて言いながら歌い踊っている。
家の中だけでなく、外でもついつい歌ってしまう。
息子と自転車に乗っている時、あまり人がいない場所では2人でドンブラザーズを歌っているし(ドンだけ〜)、歩いている時も一緒に歌いがち。
ちょっと私の声が大きくなりすぎて、娘や息子に人差し指を口に当てて「し~!」とやられることも。どんな母親や。いや、周りはちゃんと確認しているので、誰かの迷惑になっているレベルの声量ではない。そこまでクレイジーじゃない。
(↓そういえば以前こんな記事も書いていた)
車の中でも一人カラオケか?というくらい歌っている時もあるし、これはもう治らない癖のようなものだ。
先日、息子の保育園で懇談があった。
特に何も心配はなく相談することもないので、園長先生と雑談をしながら息子の園での様子を聞いて盛り上がっていたのだが、ふと気になることを思い出した。
彼は体力もあるので、昼寝を全然しない。昼寝をしない子は、いつも何をしているのか。息子曰くゴロゴロして過ごしてる~みたいに言っていたが、先生にも「何をしているんですかね?」と質問を投げかけてみた。
「そうやね。いつも寝転がって静かに過ごしてもらってるよ」
「あ~そうなんですね」
「そういえば、〇〇〇くん(息子)寝転がりながら、小さい声で歌ってる時あるで」
「……え!?歌?一人でですか?」
「せやで。笑うやろ。めっちゃ小さい声やから周りの迷惑になってないから、そっとしてるわ(笑)」
……あかん。息子にも癖がうつってもうてる。
お昼寝ができないから、暇を持て余し、一人で小声で歌っている園児。
そういえば、息子、トイレでうんこしている時もトイレから歌声聞こえてくることあるわ。
家でも一人で気分良さそうに歌っているシーン、よく目にするわ。外でもその癖が出てもうてるとは。一応周囲に気を遣い小声、というところが救いではあるが……。
いや~恐ろしい。
親の姿を見て、子どもは育つ。親の癖はこどもにうつる。
こんなところにまで影響が出るなんて。ちょっと、うかうかアホみたいに歌っていられないですよね。
私自身、残念ながらこの癖はもう治らないので、とりあえず外で歌う時は音量と周囲の確認だけは怠らずにしたい。そして、息子にもその辺の空気感は伝えていこう、と改めて気を引き締めた出来事であった。