『ニトロちゃん みんなと違う、発達障害の私』を読んで
こんばんは。
最終投稿からまた1週間空けてしまいました。
頭痛と耳鳴りがひどく、スマホやPC画面を見ると気分が悪くなる日が続いていました。
電子画面はNGでしたが、本などの活字は大丈夫だったので本を読んで過ごしてました。
この1週間で2冊読み終わったので感想を載せていきます。
発達障害当事者の書いた自伝漫画
今週読み終わった1冊目は沖田×華さんが描かれた『ニトロちゃん』という本です。
本というか、中身を見ないでAmazonで買ったんですが、最初から最後まで漫画でした。(笑)
外見は完全に新書本なんですが、中身は思いっきり短編漫画でしたね。
内容としては、主人公の多田ニトロちゃん(=作者)が、生まれてから中学卒業するまでの実話エピソードが載せられています。
ニトロちゃんはADHD(注意欠陥多動性障害)+ASD(自閉症スペクトラム障害)+LD(学習障害)と、複数の発達障害を併発しています。
作中の内容が誇張でなければ、障害としてはかなり重度の症状だと思われます。
整理整頓ができない、忘れ物が多い、人の気持ちが理解できない、空気が読めない、キレやすい、こだわりが強い、計算ができない、言う事を聞かないetc…
ゴリゴリのADHDの私から見ても相当苦労しただろうなぁ…という場面が多々、というかずっと続いていきます。
空気が読めないが故に嫌われることをした事にも、嫌われたことにも気づかなかったりします。
学校ではいじめられ、先生にもターゲットにされ、友達もできない、勉強にもついていけないと学生時代は地獄だったとのこと。
発達障害の診断自体は付いていたそうですが、当時は意地でも認めたくなくて治療もしていなかったようです。
この漫画の中では語られていませんが、家庭環境も複雑で、ほぼ母子家庭、弟さんも発達障害の診断が付いています。
著者の沖田さんは現在漫画家として活躍されていますが、自分が同じ境遇なら確実に自殺してたと思います。
『ニトロちゃん』の中では出生~高校入学までのエピソードが語られていますが、その中でもはっきりと死のうとしたエピソードが登場します。
ニトロちゃんが死なずに済んだのは、猛烈な嫌がらせをしてきた担任が異動になったこと、その後赴任した担任が理解ある人だったこと、
母親がいつも優しく接してくれて、家庭だけはどんな時も安心できる居場所だった事などが挙げられています。
発達障害の当事者が生き抜いたリアルな話を読みたい方におすすめ
沖田さんの自伝漫画は、基本的にノンフィクションで終始明るく笑いを交えたエピソードとなっています。
しかし、当事者から見ればそれらの話がとてもじゃないけど笑えない内容であるというのはすぐ分かると思います。
私は沖田さんの他の著書も読んでいるので、高校生以降のエピソードもある程度知っているのですが、
高校卒業後は看護師免許取得→就職するも上手く行かず退職→風俗に転身→漫画家と壮絶な職歴となっています。
私も異業種転職を繰り返しているので人の事は言えません(笑)
赤の他人の私からすると、漫画家という裁量があって、自分の得意な能力を活かして食べていける仕事に就けたのはうらやましいですね。
後は、著書を読む限りめちゃくちゃ行動力のある方なので、興味のある事をやってみる、何にでも挑戦してみる姿勢は大事なんだと思います。
運も味方したのか、人生の節目節目で理解者に出会えたこと、嫌な人がいなくなった事なんかも学ぶところがありそうです。
漫画は非常に読みやすく、早ければ1時間くらいで1冊読み終わると思います。
気になる方はぜひ読んでみて下さい。それでは。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
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