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野球を知らないバンド好きが考える、野球応援歌ベスト3
社会人の雑談の中で、スポーツの話というのは、避けては通れないものと言っても、過言ではありません。
何かの拍子にスポーツの話は飛び出して参りますが、正直私はスポーツにてんで興味がございません。別に嫌いではありませんが、特に好きでもありません。パエリアみたいなもんです。
ですが、音楽好きからするとスポーツの応援歌というものは、少し興味があるジャンルなんですよ。とりわけ野球の応援歌って、カッコいい曲が多いなぁと思う事が結構あるんですよね。
それこそ、アンパンマンに並ぶ二大それゆけ、「それゆけ広島カープ」なんて最高じゃないですか。
校歌のような歌いやすさと親しみやすさを持っているにもかかわらず、自然と熱くなれる曲って、なかなかないと思うんですね。テクい曲が流行っている今と一線を画した、安定したかっこよさを持っている曲やと思うんですよ。
そこで本日は、スポーツに興味が無い私でも熱くなってしまう応援歌を、独断と偏見でベスト3にまとめてまいりました。
12球団の応援歌を全て聴き、ただただ音楽として好きだった応援歌をご紹介させていただきます。
3位 福岡ソフトバンクホークス 「いざゆけ若鷹軍団」
数多の強豪を押さえての第3位は、ホークスの応援歌「いざゆけ若鷹軍団」でございます。
まずこの曲は、昔からある応援歌なのに、シンプルに曲として面白いと思うんですよ。
まず応援歌の大原則って、「歌いやすい」「親しみやすい」「熱くなれる」の3つだと思うんですね。みなさんスポーツをメインで見に来られてますから、難しい曲だと覚えるのが大変ですし、頭にも入ってきません。
ただいざゆけ若鷹軍団は、この原則を絶妙に外してきてるのが面白いんですよ。
まず、サビ前にこんなに溜める応援歌って珍しいんですね。勢いのままサビに入った方が、絶対に歌いやすいじゃないですか。そこを、あえて外して溜めてサビに入ってるのが、まず面白い外し方やと思うんですよ。
加えてそのサビも、後半のひと回しを一旦落としてるんですよ。「我らの 我らの」っていうサビの後半で、わざわざ一旦落としてサビを終えてるんですね。勢いのまま突っ込みたいサビで、わざと落として変化をつけるって、応援歌としてはなかなか奇天烈な展開な訳でございます。
そして一番面白いのが、そんな変わった事をしているのに、一度聞いたらすぐ歌える音の座りの良さなんですよ。少し難しい事をしているのに、音程を気にせず、気持ちのままに歌いたくなる熱い曲になってるのが、すごいと思うんですよね。
あと、やっぱり。
ペッパー応援は、めっちゃおもしろい。
2位 中日ドラゴンズ「燃えよドラゴンズ」
調べて知ったんですが、ドラゴンズの公式応援歌って、「昇竜ーいざゆけドラゴンズー」なんですね。
初めて聴きましたが、この曲もこの曲で、すごい良い曲やと思います。
のっけサビの“いざ行け 我らのドラゴンズ”の後に入る「なんの間!?」って感じの空白の時間とか、「その後、サンバ!?」みたいなノリの良さとか、面白くて楽しい応援歌だと思います。
ただ、それだけで終わらないのがドラゴンズですよ。ドラゴンズは、第二の応援歌とも言える「燃えよドラゴンズ」がカッコ良すぎるんですからね。
歌謡曲の壮大さと、往年のロボットアニソンの熱さを持った前奏に始まる、拳を握り締めたくなる胸熱ソングではありますが、ご存知ですか歌い出し?
遠い夜空にこだまする 竜の叫びを耳にして
かっこよすぎて、もはやドラクエでしょ。
伝説の冒険始まりそうでしょ。
壮大さ、熱さ、キャッチーさに、RPGのプロローグのような歌い出しまで入れられると、熱くならざるを得ないじゃないですか。男心をくすぐるどころか、男心を出刃で刺しにきてるレベルのかっこよさやと思うんですよね。
さらに最近、燃えよドラゴンズはアニソンの帝王水木一郎さんが歌っております。カッコいい応援歌として、文句のない名曲でございます。
1位 オリックス・バファローズ「SKY」
全12球団の応援歌の中から、個人的に一番カッコいいと思ったのは、オリックス・バファローズの「SKY」でございます。
とにかくこの曲は、他の応援歌と比べて異色感が強すぎるんですよ。まず第一に、ゴリゴリのバンドサウンドなんですよね。校歌のような安定感や、歌謡曲のような壮大さを持った曲が多い応援歌の中で、このSKYはロックバンド色がめちゃくちゃ強いんですよ。
まずイントロは、トランペットの高らかなメロが、応援歌らしさを感じさせる、熱い入りなんですね。
ただこれだけだったら、ただの応援歌じゃないですか。でもこの曲、裏で支えるギターはバキバキに歪んでいますし、ドラムの足、1メロ前のギターの溜めも含めて、ロックのかっこよさを全面に出してるんですよ。
何を隠そうこの応援歌、MEGA STOPPERって言う、ロックバンドが作ってるんですよ。そりゃロックのかっこよさが出る訳です。そりゃ応援歌として、異色さを感じる訳ですよ。
しかもこの曲が、175Rを彷彿とさせる往年の青春パンクサウンドなのも、最高な部分のひとつなんですよ。しかもベースボーカル。加えて指弾きですからね。
パンクが世の中で一番好きで、ベースボーカルのサンダーバームというバンドでベースにハマり、頑なに指弾きを貫いた私でございます。もはや私を野球に引き込む為に、用意してくれたのかと思ってしまう程、ばっちりハマってしまう野球応援歌が、このSKYだったんですよ。独断と偏見で選ぶ上で、この曲を超える曲なんて生まれようが無い応援歌だったんですよね。
公式からYouTubeやサブスク等で発信されていない事もあって、直接紹介できないのは少し残念ですが、第一位にふさわしい、ちょっと変わったかっこいい応援歌でございます。
スポーツを楽しめる人が羨ましい
今回12球団全ての応援歌を聴いてみましたが、どの曲も熱く親しみやすく、様々な色がある、面白い曲ばかりでございました。同時に、この応援歌を野球場でみんなで歌い、一体となって応援する姿を想像すると、少し羨ましい思いがしました。
好きな野球を見れて、かっこいい音楽を聞けて、最高のショーが見れる。一石三鳥じゃないですか。そんなん寿司と焼肉とラーメンの食べ放題みたいなもんでしょ。私はスポーツに興味がないばかりに、こんなお得コンテンツを見逃してたのかと思いましたよ。
スポーツが好きな皆様方は、その全てを楽しめる私にとっては羨ましい方々でございます。是非とも応援歌や音楽も意識して、一石三鳥を楽しみ尽くしていただきたいと思います。