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随筆(2020/11/12):「リソースがないから幸せになっている余裕がない。幸せにならない方がいい」という自縄自縛(上)
1.「リソースがないから幸せになっている余裕がない。幸せにならない方がいい」というメンタリティ
「リソースがないから幸せになっている余裕がない。幸せにならない方がいい」
というメンタリティ、あります。
時間がないか元気がないか金がないか、まあその辺ですね。(鏡を見ながら)
我慢して、時間を確保し、元気を回復させ、金を稼げば、いつかは幸せになるための種火が生じる余地が出て来る。
これは「やってしまうことで費やされるリソース」から「やること」を引いて「リソース」を生じさせる、ある種の引き算で、泣いても笑ってもバッチリ結果が出るのです。
が、大きな罠があり、もしそれに引っかかっているなら、やらない方がマシなことすらあります。
2.我慢そのものにも元気が要り、我慢して元気が枯渇するなら、詰む
我慢そのものにも、元気が要ります。
我慢はふつうは努力してやることで、努力は持続的な意志の力です。
意志の力は、感情や内臓感覚からかなり大きな影響を受けます。
大小の興奮があったり、体調が健康そうに感じられたら、たいていは「元気」でしょう。
(ただし、感情レベルで興奮が制御できない、躁状態という場合もあります。非常に奇妙ですが、「病的な元気」というのがあり得る訳です)
逆に、興奮が損なわれるくらい、短期的ないし慢性的に疲労していたり、体調に何か「無理をしない方がいい」と考えたくなるような問題が感じられたら、たいていは「元気」ではなくなります。
この手の元気を増やすには、大小の疲労回復か体調レベルでの本当の回復か、あるいは医師による治療が、ふつう要請されます。
医師による治療をする前に、大小の疲労回復か体調レベルでの本当の回復をした方が、ふつう安上りで楽で速い。
そういうことを考えると、テキパキ休まないと、大損をこく訳です。
とはいえ、これには、ふつうはそれなりにまとまった時間が要る。
3.賃労働者の場合、時間が種火であり、元気が次に大事で、金は結果に過ぎない
自分を賃労働者として捉えた場合、時間と元気と金のうち、最も損なわれてはならない種火は、時間です。
休む時間がないと回復しないし、回復しなかったら金も稼げないんだからな。
(本当のことを言うと、時間より前に、回復のための要素である、心身の健康が要るのです。
が、そもそもそこが損なわれているなら、もうこれは賃労働以前に、テキパキ病院で診てもらった方がいいですよ)
時間を犠牲にして元気頼りで稼げる仕事をしたり、時間と元気を共に犠牲にして金が稼げる仕事をしたりということをすると、短期ではそれも当然アリですが、長期では詰む。
おっかない話ですが、時間や元気を犠牲にしないと回らない仕事は、時間か元気が尽きたらメリメリと不可能になっていくのです。
そして、もっとおっかない話ですが、そういう仕事をしていたことで得られたスキルやキャリアは、時間か元気がそれほどなくても熟練や手癖である程度出来るやつはその後も活かせますが、それ以外は全部無になります。
時間や元気がないと活きないスキルやキャリアが、時間や元気がなくなったら、活きる訳がない。
だから、時間の確保は最重要です。
(繰り返しますが、健康が損なわれている場合は、ふつうは賃労働を実際にはやれないので、テキパキ病院に行くべきです。
そういう状況下の場合、公的機関は、ある程度、金を出してくれるので…
公的機関が出さないなら、出さない公的機関があること自体だいぶまずいので、公的機関相手に裁判を起こすのに慣れている弁護士についてきてもらって公的機関に頼めば、より確実ですので…)
(続く)
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