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スマイルカメレオン

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春と花の話 読んだ人がクスッと笑える話を書きたいです。
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『スマイルカメレオン』第3笑

『スマイルカメレオン』第3笑

「私、[バンド・デシネ]をフランスの漫画の事だと知らなくて、死ぬまでバンドを続ける人の事だと思ってたんですよ。音楽の殉教者みたいな。」

「ジョン・レノンや忌野清志郎みたいな人の事かな?」

「そんな感じです。春さん、無趣味と言っている割には音楽にやたらと詳しいですね。楽器とかやってたんですか?」

「大学の時の友達が詳しかったんだよ。」

春は4年間ほぼ毎日、隣で喋り倒していたカシマシい友達を思

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『スマイルカメレオン』第2笑

日曜日の朝、春はいつもより遅めに起きた。
「・・・10時か、昼まで寝ようかなぁ。」

春が2度寝の準備を始めた時、部屋のコタツ机に置いた白いアネモネの花が目に入った。
不思議なもので、今まで春しか住んでいなかった6畳ワンルームの空間に昨日貰った1輪の花があるだけで、部屋の様子が変わっている。孤独指数が薄まったからかな、と春は思う。

「・・・部屋の掃除でもするか。」
何となく部屋にお客が来ている感

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『スマイルカメレオン』第1笑

笑顔は花に喩えられる。

「これが3分咲きの笑顔、これが5分咲き、お客様の前では常に今の私の8分咲きの笑顔で接客を心掛けて下さい。」

新入社員研修の時に講師が言っていた事を菊地 春は思い出していた。

ここは、地方都市のデパートの地下1階にある惣菜売り場である。

「春君、今日の惣菜は何がおススメかい?」
と常連客の田中さんが春に尋ねた。

「田中さん、今日はこの青椒肉絲がお薦めだよ。ピーマンは

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